ちょっと前の日経ビジネスの記事で流通業の情報収集。
2008年7月14日号 ベイシア特集
ベイシアというのは小売店のグループです。それほど知名度が高いわけではありませんが、首都圏郊外地区で非常に業績を上げているディスカウントショップです。傘下にカインズホームなども持っています。
経営哲学をわかりやすく6つのフレーズにしていたので、それだけ記録しておきます。
①「在庫は氷水」
在庫は氷が溶けるように急速に価値が劣化する。在庫回転率を常に気にかけるべし。
②「流通業界にもカンバン方式を」
理想は無在庫経営であり、なるべく仕入れないことを追求する。
③「流通業に発明なし」
突飛な独創より、先進事例から学ぶ。そのために毎年社員が米国の流通業界を視察している。
④「安く売って倒産した会社はない」
価格を下げる仕組みを磨き続ければ、必ず生き残れる。
⑤「fast,good,cheap」
欧米の事例から学んだ、強いチェーンの3原則。
⑥「商業の工業化」
製造業の生産性に追いつけるよう、徹底的に合理化する。
インフレの時代に低価格戦略、どこまでがんばれるのかわかりませんが、要チェックな企業です。郊外にあるのでなかなか見る機会はないのですが、今度実際に行ってみてその経営の秘訣を見てこようと思います。
2008年8月18日月曜日
やっぱり残業は必要?
「残業はするな」というトリンプ元社長、吉越浩一郎氏の記事を目にする一方で、こんな記事も。
日経ビジネス 2008年7月14日号
吉野屋ホールディングス社長 安部修仁氏 「労働時間を限る弊害」
マクドナルドの訴訟をきっかけに、店長にも残業代を払うべきだという一連の騒動がありましたが、吉野家では30年前にすでに店長に残業代を払うようになっていたそうです。
ですが、残業代を払うようになって、店長のモチベーションは下がってしまったそうです。店長は「店舗の責任者」というプライドで仕事をしていたのに、アルバイトと同じような扱いになってしまったからだとのこと。
ちょっと経営者に都合のよい理屈ですが、まあそれはよいとして、安部社長が言いたいことは「未来のリーダーを目指す人材は、集中的なハードワークが必要な時期がある」ということ。
過剰労働ややらされ感はもちろんよくないので、労使の信頼感は重要だが、自己啓発意欲の強い人材は仕事に費やす時間が長く、同じ能力であれば長時間の仕事をこなした人が成果を出していると言い切っています。そして、こういう経験の差は時間が経つほど、明快に表出してくるとも。
やっぱり、睡眠時間を削ってでも仕事をしなければならない時期というのがあるだろうというのは、とても共感できるところです。マネジメントクラスになったら、もちろん時間や量ではなく、質だけが問われることになるのだろうと思いますが。
日経ビジネス 2008年7月14日号
吉野屋ホールディングス社長 安部修仁氏 「労働時間を限る弊害」
マクドナルドの訴訟をきっかけに、店長にも残業代を払うべきだという一連の騒動がありましたが、吉野家では30年前にすでに店長に残業代を払うようになっていたそうです。
ですが、残業代を払うようになって、店長のモチベーションは下がってしまったそうです。店長は「店舗の責任者」というプライドで仕事をしていたのに、アルバイトと同じような扱いになってしまったからだとのこと。
ちょっと経営者に都合のよい理屈ですが、まあそれはよいとして、安部社長が言いたいことは「未来のリーダーを目指す人材は、集中的なハードワークが必要な時期がある」ということ。
過剰労働ややらされ感はもちろんよくないので、労使の信頼感は重要だが、自己啓発意欲の強い人材は仕事に費やす時間が長く、同じ能力であれば長時間の仕事をこなした人が成果を出していると言い切っています。そして、こういう経験の差は時間が経つほど、明快に表出してくるとも。
やっぱり、睡眠時間を削ってでも仕事をしなければならない時期というのがあるだろうというのは、とても共感できるところです。マネジメントクラスになったら、もちろん時間や量ではなく、質だけが問われることになるのだろうと思いますが。
暗黙知を積んでもっと遊べ
BiZNEXTというフリーペーパーをぱらぱら見ていたら、トリンプ元社長の吉越浩一郎氏のインタビューが掲載されていました。最近ちょっと気になる人です。
彼の持論は「全ての仕事に締め切りを設け、生産性を上げて残業をせず、オフをしっかり楽しむ」ということ。今回の記事もそういう主張がされていたのですが、おもしろかったのは「いかに生産性をあげるか」ということについてです。
彼の答えは、「方法論を学ぶのではなく、仕事ができる人から技を盗み、それを暗黙知として積み上げる」でした。生産性の話になるととかく形式知化、ナレッジマネジメントの話が出ますが、それとは逆のことをおっしゃっていて大変興味深い。
その結果たっぷりできたオフの時間を「遊び」に使えとのこと。日本人は仕事の対極に「休み」をおいていて、休暇は体力を回復させるものと考えているが、欧米人は「遊び」をおいていて、体力を常に維持しているのは前提でありリフレッシュこそがモチベーションを高めるものだと考えている、というお話は大変参考になります。
私は今週末も土日ともにフルで遊んでいたので、「明日から仕事なんだから、ちょっと休めば良かったかな・・・」なんて思ったりしましたが、休息は平日からしっかりとり、土日はフルで遊ぶ生活を続けたいと思います。そのためにも、平日の仕事の生産性を上げなければ・・・
彼の持論は「全ての仕事に締め切りを設け、生産性を上げて残業をせず、オフをしっかり楽しむ」ということ。今回の記事もそういう主張がされていたのですが、おもしろかったのは「いかに生産性をあげるか」ということについてです。
彼の答えは、「方法論を学ぶのではなく、仕事ができる人から技を盗み、それを暗黙知として積み上げる」でした。生産性の話になるととかく形式知化、ナレッジマネジメントの話が出ますが、それとは逆のことをおっしゃっていて大変興味深い。
その結果たっぷりできたオフの時間を「遊び」に使えとのこと。日本人は仕事の対極に「休み」をおいていて、休暇は体力を回復させるものと考えているが、欧米人は「遊び」をおいていて、体力を常に維持しているのは前提でありリフレッシュこそがモチベーションを高めるものだと考えている、というお話は大変参考になります。
私は今週末も土日ともにフルで遊んでいたので、「明日から仕事なんだから、ちょっと休めば良かったかな・・・」なんて思ったりしましたが、休息は平日からしっかりとり、土日はフルで遊ぶ生活を続けたいと思います。そのためにも、平日の仕事の生産性を上げなければ・・・
2008年8月11日月曜日
ソウル・フレンド
韓国の友人が東京に遊びに来てくれました。
彼はこの秋から留学することになっており、日本の知人への挨拶がてら、各地を観光して楽しんでいるとのこと。
お昼をいっしょに食べながら、久々にいろいろ話しました(彼は日本人より日本語が上手なのです)。
彼は歴史に造形が深く、三国志や朝鮮半島の歴史、そして日本の歴史にも明るく、話していて非常に刺激を受けます。
現在の日本のものづくりの強さ、技術へのこだわりの強さを、世界最古の会社の会社である「金剛組(法隆寺などを建立した宮大工集団)」に由来する日本の歴史的価値観に絡めて語る彼を見ていると、「金剛組」という言葉を耳にすらしたことのない私は何と自分の国を知らないことかと思い知らされます。
日本人よりもずっと日本に敬意を持っていて、松下幸之助や本田宗一郎の手記を買いたいとメモ帳にリストしていました。
彼の影響からか、最近は私も歴史に興味を持ち司馬遼太郎など読んでいます。日本の歴史を知ることは、日本人である自分への理解を深める一助になるとつくづく感じます。
いろいろ世間話もしましたが、メインはやっぱりキャリアの話。
彼は彼が将来的にやりたいと考えていることをすでに実現している人を探し、次々と会い、今何をすべきかについてアドバイスを受け、そしてその結果、留学という形で一歩を踏み出しました。
身近な友人が自分の道を切り開く姿に勇気をもらう一方で、「自分は何をやっているんだ」と、焦りや不安が強烈に募ります。
彼は「自分が本当にしたいことが何なのか、悩む気持ちはわかるけど、小さいことでもいいから、興味のあることをいろいろと試していった方がいい」と言っていました。
「今年中に何かしらの行動を起こすことを、自分と約束してほしい」とまで言ってくれました。そこまで言われたら、私も行動を起こすしかありません。
彼の留学先に私は次の冬休みに遊びに行こうと思っています。そのときに土産話をたくさん持って行くためにも、ぼんやり過ごしている場合じゃないですね。
彼はこの秋から留学することになっており、日本の知人への挨拶がてら、各地を観光して楽しんでいるとのこと。
お昼をいっしょに食べながら、久々にいろいろ話しました(彼は日本人より日本語が上手なのです)。
彼は歴史に造形が深く、三国志や朝鮮半島の歴史、そして日本の歴史にも明るく、話していて非常に刺激を受けます。
現在の日本のものづくりの強さ、技術へのこだわりの強さを、世界最古の会社の会社である「金剛組(法隆寺などを建立した宮大工集団)」に由来する日本の歴史的価値観に絡めて語る彼を見ていると、「金剛組」という言葉を耳にすらしたことのない私は何と自分の国を知らないことかと思い知らされます。
日本人よりもずっと日本に敬意を持っていて、松下幸之助や本田宗一郎の手記を買いたいとメモ帳にリストしていました。
彼の影響からか、最近は私も歴史に興味を持ち司馬遼太郎など読んでいます。日本の歴史を知ることは、日本人である自分への理解を深める一助になるとつくづく感じます。
いろいろ世間話もしましたが、メインはやっぱりキャリアの話。
彼は彼が将来的にやりたいと考えていることをすでに実現している人を探し、次々と会い、今何をすべきかについてアドバイスを受け、そしてその結果、留学という形で一歩を踏み出しました。
身近な友人が自分の道を切り開く姿に勇気をもらう一方で、「自分は何をやっているんだ」と、焦りや不安が強烈に募ります。
彼は「自分が本当にしたいことが何なのか、悩む気持ちはわかるけど、小さいことでもいいから、興味のあることをいろいろと試していった方がいい」と言っていました。
「今年中に何かしらの行動を起こすことを、自分と約束してほしい」とまで言ってくれました。そこまで言われたら、私も行動を起こすしかありません。
彼の留学先に私は次の冬休みに遊びに行こうと思っています。そのときに土産話をたくさん持って行くためにも、ぼんやり過ごしている場合じゃないですね。
2008年8月10日日曜日
家電量販店で暇つぶし
会社で必要な備品を購入するために、家電量販店に行きました。久々に行きましたがやっぱりおもしろいとこですね。
私は家電量販店が大好きなので、全くモノを買わなくてもしばらく楽しめるのですが、家電量販店を楽しむコツを3つほど記録しておきます。
①各企業の戦略を空想する
家電量販店においてあるモノは機能商品なので、差別化についての各社のポリシーを読み取りやすいし、比較も容易です。例えばテレビ。まあ、私は買う予定は全くないのですが。薄型テレビ各社の取り組みについて感じたことを書いておきます。
・パナソニック 中型以下は液晶、大型はプラズマで合理的。どちらが主流になっても大丈夫なように、両方に軸足をおいているのはガリバーにしかできない戦略ですが、こういうリスクヘッジしてると時代に取り残されるんだよな・・・。
・シャープ 液晶一筋。いかにコストをあげず大型化するかに努力している様子が見て取れます。画面はとてもきれいでモノはよさそう。だけど「亀山モデル」がもはやあまりブランドになっていないように見えました。お客さんも他のモデルと同じように見ていました。亀山ブランドで高価格路線取りたいなら、お客さんの動線を想定して商品陳列を考えるべきです。
・ソニー 同じく液晶。だけどシャープとの区別は感じません。これはブルーレイとの抱き合わせ戦略だけだなと思ってしまいました。ですが、ソニーはもしかすると液晶とプラズマの時代はもう見切りをつけていて、有機ELの時代を虎視眈々と狙っているのかもしれません。液晶はそこそこでよいのかも。ただ、日立に勝てるかな・・・。
・日立 プラズマ陣営ですが、プラズマテレビについては正直言って何の印象もありません。誰が買うんだ・・・?ですが、日立はそれでいいんです。彼らは薄さ3.5cmの有機ELでちゃんとしたテレビをつくっています。ソニーの有機ELがまだおもちゃみたいなのに比べるとすごい。長瀬くんがテレビを小脇に抱えているポップも印象に残ります。さすがは技術の日立と感心しました。
・東芝 液晶・・・だったかな?あまり商品自体は記憶に残っていませんが、値段が安い。そこそこの大きさの液晶を10万円以下で買える。価格競争仕掛けているのは東芝だけだったように見えました。これはこれですばらしい戦略。
・パイオニア 東芝と真逆の高価格路線。パイオニアだけ売り場がブース状になっていて、椅子に座って独立スピーカで音声を流しています。他の店でもパイオニアだけはこういう売り方してますね。これもこれで正しい差別化戦略なのだと思いますが、それが許されるのは圧倒的なスペックとか、デザインとかがあればの話。パイオニアは画質を売りにしていますが、いまやどの会社のテレビももはやそこそこ画質がきれいですし、ぱっと見で他社を圧倒するのは難しい。よく見ると確かにきれいなのですが。ブース状に陳列しているのがパイオニアだけなので、他のテレビと横に並べて比較できない点も、お客さんから見て商品力の差を感じにくい一因となっています。
・三菱 商品は全く普通なのですが、画面にツヤツヤのガラスを貼って、ぱっと見画質がよいような印象を受けます。以前、パソコンのディスプレイにもツヤツヤガラスを貼るのが流行りましたよね。そのほかにもリモコンが着せ替えできるとか、テレビの本質ではないところで差別化を図っているように見えました。これはエンジニアの発想ではないな・・・テレビ事業にはあまり注力していなくて、できるだけ低コストでインパクト出したいという思惑がにじみ出ているように感じました。ただ、パイオニアのような差別化よりもこんな些末なことの方が購買行動にはつながるのかもしれません。
②技術水準と価格水準の感覚を養う
家電は機能向上と価格低下の著しい商品なので、トレンドにキャッチアップするだけでも知的好奇心が満たされるし、相場観が養われて消費者の消費動向を感覚的につかめます。
例えば薄型テレビだと、民生品の最大サイズは65インチで、価格は100万円を切ってきています。個人的には、超大型テレビの技術革新のスピードは遅めだなぁと感じています。
また、デジカメは普通に持ち歩くようなのだと、1,000万ピクセルで3万円台程度で売られていて、これは思っていたよりも安い。
一方掃除機や洗濯乾燥機は高価格にシフトしていて、定価は例えば掃除機は12万円台、洗濯乾燥機は20万円を超えるなんてものも普通にある。ただ、販売価格は12万円台のモノが6万円台、20万円を超えるモノが14万円台くらいと、新製品にもかかわらず登場早々価格破壊を起こしています。それぞれの製品の機能は向上しているのですが、やっぱり機能向上の延長線上にある製品の大幅な価格アップは消費者には受け入れにくいですよね。洗濯機が洗濯乾燥機になるくらいのユーザ視点での大きな変革が必要なのでしょう。言うは易く行うは難し、ですが。
あと、コンピュータのソフトウェアはそれほど急速に変化しているわけではないように感じましたが、バンドリングに工夫が見られました。パンフレットには、ソフトウェアの説明というよりも、やりたい仕事の流れに沿って、どのソフトをどう使うかというような紹介の仕方をしていて、技術が進まないなら売り方を変える、という工夫が見られたことはとても参考になりました。
③顧客属性を観察する
夏休みだからと言うのもあるのでしょうが、今日は外国人が多かったです。日本の大型家電量販店というのはそもそも外国人の訪れるショッピングスポットの一つなのでしょうが。
デジカメなどは、陳列しているモックアップに「made in Japan」のシールがベタベタ貼られていて、外国人にアピールしています。カメラは特に人気でした。英語を話せない店員さんのレジに外国人が商品を持って行ったシーンに出くわしたのですが、それほど混乱せずに対応していました。慣れています。
うろうろ見回っていたら、結局2時間くらい店内で過ごしてしまっていました。
家電量販店に来るお客さんの多くは、「テレビを買う」「エアコンを買う」のように、商品名で目的感をある程度持って来店しますが、私のように目的を持たないお客さんを店に呼び込む、また目的を持たずに来たお客さんに何か買わせる、という努力が必要だと思います。具体的には、サービス業的な要素を内包すべきだと私は考えています。
私は家電量販店が大好きなので、全くモノを買わなくてもしばらく楽しめるのですが、家電量販店を楽しむコツを3つほど記録しておきます。
①各企業の戦略を空想する
家電量販店においてあるモノは機能商品なので、差別化についての各社のポリシーを読み取りやすいし、比較も容易です。例えばテレビ。まあ、私は買う予定は全くないのですが。薄型テレビ各社の取り組みについて感じたことを書いておきます。
・パナソニック 中型以下は液晶、大型はプラズマで合理的。どちらが主流になっても大丈夫なように、両方に軸足をおいているのはガリバーにしかできない戦略ですが、こういうリスクヘッジしてると時代に取り残されるんだよな・・・。
・シャープ 液晶一筋。いかにコストをあげず大型化するかに努力している様子が見て取れます。画面はとてもきれいでモノはよさそう。だけど「亀山モデル」がもはやあまりブランドになっていないように見えました。お客さんも他のモデルと同じように見ていました。亀山ブランドで高価格路線取りたいなら、お客さんの動線を想定して商品陳列を考えるべきです。
・ソニー 同じく液晶。だけどシャープとの区別は感じません。これはブルーレイとの抱き合わせ戦略だけだなと思ってしまいました。ですが、ソニーはもしかすると液晶とプラズマの時代はもう見切りをつけていて、有機ELの時代を虎視眈々と狙っているのかもしれません。液晶はそこそこでよいのかも。ただ、日立に勝てるかな・・・。
・日立 プラズマ陣営ですが、プラズマテレビについては正直言って何の印象もありません。誰が買うんだ・・・?ですが、日立はそれでいいんです。彼らは薄さ3.5cmの有機ELでちゃんとしたテレビをつくっています。ソニーの有機ELがまだおもちゃみたいなのに比べるとすごい。長瀬くんがテレビを小脇に抱えているポップも印象に残ります。さすがは技術の日立と感心しました。
・東芝 液晶・・・だったかな?あまり商品自体は記憶に残っていませんが、値段が安い。そこそこの大きさの液晶を10万円以下で買える。価格競争仕掛けているのは東芝だけだったように見えました。これはこれですばらしい戦略。
・パイオニア 東芝と真逆の高価格路線。パイオニアだけ売り場がブース状になっていて、椅子に座って独立スピーカで音声を流しています。他の店でもパイオニアだけはこういう売り方してますね。これもこれで正しい差別化戦略なのだと思いますが、それが許されるのは圧倒的なスペックとか、デザインとかがあればの話。パイオニアは画質を売りにしていますが、いまやどの会社のテレビももはやそこそこ画質がきれいですし、ぱっと見で他社を圧倒するのは難しい。よく見ると確かにきれいなのですが。ブース状に陳列しているのがパイオニアだけなので、他のテレビと横に並べて比較できない点も、お客さんから見て商品力の差を感じにくい一因となっています。
・三菱 商品は全く普通なのですが、画面にツヤツヤのガラスを貼って、ぱっと見画質がよいような印象を受けます。以前、パソコンのディスプレイにもツヤツヤガラスを貼るのが流行りましたよね。そのほかにもリモコンが着せ替えできるとか、テレビの本質ではないところで差別化を図っているように見えました。これはエンジニアの発想ではないな・・・テレビ事業にはあまり注力していなくて、できるだけ低コストでインパクト出したいという思惑がにじみ出ているように感じました。ただ、パイオニアのような差別化よりもこんな些末なことの方が購買行動にはつながるのかもしれません。
②技術水準と価格水準の感覚を養う
家電は機能向上と価格低下の著しい商品なので、トレンドにキャッチアップするだけでも知的好奇心が満たされるし、相場観が養われて消費者の消費動向を感覚的につかめます。
例えば薄型テレビだと、民生品の最大サイズは65インチで、価格は100万円を切ってきています。個人的には、超大型テレビの技術革新のスピードは遅めだなぁと感じています。
また、デジカメは普通に持ち歩くようなのだと、1,000万ピクセルで3万円台程度で売られていて、これは思っていたよりも安い。
一方掃除機や洗濯乾燥機は高価格にシフトしていて、定価は例えば掃除機は12万円台、洗濯乾燥機は20万円を超えるなんてものも普通にある。ただ、販売価格は12万円台のモノが6万円台、20万円を超えるモノが14万円台くらいと、新製品にもかかわらず登場早々価格破壊を起こしています。それぞれの製品の機能は向上しているのですが、やっぱり機能向上の延長線上にある製品の大幅な価格アップは消費者には受け入れにくいですよね。洗濯機が洗濯乾燥機になるくらいのユーザ視点での大きな変革が必要なのでしょう。言うは易く行うは難し、ですが。
あと、コンピュータのソフトウェアはそれほど急速に変化しているわけではないように感じましたが、バンドリングに工夫が見られました。パンフレットには、ソフトウェアの説明というよりも、やりたい仕事の流れに沿って、どのソフトをどう使うかというような紹介の仕方をしていて、技術が進まないなら売り方を変える、という工夫が見られたことはとても参考になりました。
③顧客属性を観察する
夏休みだからと言うのもあるのでしょうが、今日は外国人が多かったです。日本の大型家電量販店というのはそもそも外国人の訪れるショッピングスポットの一つなのでしょうが。
デジカメなどは、陳列しているモックアップに「made in Japan」のシールがベタベタ貼られていて、外国人にアピールしています。カメラは特に人気でした。英語を話せない店員さんのレジに外国人が商品を持って行ったシーンに出くわしたのですが、それほど混乱せずに対応していました。慣れています。
うろうろ見回っていたら、結局2時間くらい店内で過ごしてしまっていました。
家電量販店に来るお客さんの多くは、「テレビを買う」「エアコンを買う」のように、商品名で目的感をある程度持って来店しますが、私のように目的を持たないお客さんを店に呼び込む、また目的を持たずに来たお客さんに何か買わせる、という努力が必要だと思います。具体的には、サービス業的な要素を内包すべきだと私は考えています。
2008年8月2日土曜日
歯科医院運営に学ぶ
歯の詰めものがとれてしまったので、今日は歯医者に行ってきました。歯医者に行くなんて何年ぶりだろう・・・もしかすると10年ぶりくらいかもしれない。
久々の歯医者は新鮮な発見がいくつかあって大変刺激になりました。
①技術の進歩
まず、いきなり歯のレントゲンを撮られました。昔からレントゲンくらいはあったのでしょうが、歯の詰め物がとれた程度の患者でもレントゲンを撮るというのは驚きでした。
すごく小さな歯医者なのですが、その一角に顔の周りをカメラがぐるりと回る形式の、変わったレントゲンを整備した小部屋がありました。
あと、銀の詰め物をしていて、それがとれてしまったのですが、銀の代わりに白い粘土のような物質を埋め込まれました。その粘土は即座に固まり、すぐに食事、歯磨きできるとのこと。見栄えもいいし便利です。
また、それぞれのシートに小さなテレビがついていて、患者は施術中もテレビが見られます。ワンセグだったらもっと良かったのですが。
②患者への配慮
コミュニケーションにも配慮が見られました。口の中を照らすためのライトに鏡がついていて、患者が自分の歯を見られるようになっています。いろいろ説明を受けるより一目瞭然でわかりやすい。
それと、今回の施術は簡単なので、本当はアシスタントにもできたと思います。ですが、わずかな時間でもオーナーの先生が必ず少しは手を出すのです。これは安心感を生みます。
おそらくこの先生は、初診であれば歯石除去のような簡単な仕事でも、すべてをアシスタント任せにせず、少しは自らが対応するだろうと思います。
③効率的なオペレーション
施術時間が思ったより短くて驚きました。今日は、歯の詰め物部分を治しただけで虫歯の懸念がある歯への対応や歯石除去はしませんでした。
つまりこの歯医者では、一回の診察で悪いところを全て治すのではなく、最低限の対応のみにとどめ、患者に定期的な通院をさせるのです。うまいなぁと思いました。
一回の診察時間を短めにコントロールしているので、待ち時間も短かかったです。病院は待たされるイメージがあるので、非常に快適でした。
施術の腕もコミュニケーションも、オペレーションもよくできた歯医者で、定期的に通ってもいいなと思いました。いろいろと工夫しているなぁと勉強にもなります。
久々の歯医者は新鮮な発見がいくつかあって大変刺激になりました。
①技術の進歩
まず、いきなり歯のレントゲンを撮られました。昔からレントゲンくらいはあったのでしょうが、歯の詰め物がとれた程度の患者でもレントゲンを撮るというのは驚きでした。
すごく小さな歯医者なのですが、その一角に顔の周りをカメラがぐるりと回る形式の、変わったレントゲンを整備した小部屋がありました。
あと、銀の詰め物をしていて、それがとれてしまったのですが、銀の代わりに白い粘土のような物質を埋め込まれました。その粘土は即座に固まり、すぐに食事、歯磨きできるとのこと。見栄えもいいし便利です。
また、それぞれのシートに小さなテレビがついていて、患者は施術中もテレビが見られます。ワンセグだったらもっと良かったのですが。
②患者への配慮
コミュニケーションにも配慮が見られました。口の中を照らすためのライトに鏡がついていて、患者が自分の歯を見られるようになっています。いろいろ説明を受けるより一目瞭然でわかりやすい。
それと、今回の施術は簡単なので、本当はアシスタントにもできたと思います。ですが、わずかな時間でもオーナーの先生が必ず少しは手を出すのです。これは安心感を生みます。
おそらくこの先生は、初診であれば歯石除去のような簡単な仕事でも、すべてをアシスタント任せにせず、少しは自らが対応するだろうと思います。
③効率的なオペレーション
施術時間が思ったより短くて驚きました。今日は、歯の詰め物部分を治しただけで虫歯の懸念がある歯への対応や歯石除去はしませんでした。
つまりこの歯医者では、一回の診察で悪いところを全て治すのではなく、最低限の対応のみにとどめ、患者に定期的な通院をさせるのです。うまいなぁと思いました。
一回の診察時間を短めにコントロールしているので、待ち時間も短かかったです。病院は待たされるイメージがあるので、非常に快適でした。
施術の腕もコミュニケーションも、オペレーションもよくできた歯医者で、定期的に通ってもいいなと思いました。いろいろと工夫しているなぁと勉強にもなります。
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