2009年1月12日月曜日

銀座の絵本カフェ

1/10は三連休初日、年末年始でだらけすぎたせいか、仕事始めの週はきつかった。ゆっくりやすみたかったので、ちょうど日経新聞の朝刊で紹介されていた、銀座二丁目の昭和通沿いにある、絵本カフェに行ってみました。

絵本カフェというのは、絵本の漫画喫茶です。ただし、館のような厳かな雰囲気でちょっと豪華なインテリアにしています。時間制で課金されるのですが、デザートや食事を頼むと120分、ドリンクを頼むと60分という形式になっています。デザートは大体2,500円、ドリンクは1,000円くらいの価格体系で、結構高め。もちろんサービス料が含まれているのですが。

デザートには「長靴をはいた猫」など、物語の名前がつけられており、なかなかファンシー。ファンシーなだけでなく、ちゃんとしたパティシエがついているのではないかと思われるような、凝ったデザートです。高価格なだけあります。味もなかなか。

価格帯が高めなのはデメリットではありますが、そのために混雑がなく、若者たちが少なく静かなので、価格設定はあながち否定できません。サービスもよいです。店員はみな絵本に詳しい。大学で文学を専攻していたりする学生がバイトしているのでしょう。メイドのような格好をしているのは勘弁してほしいですが。

「はっぱのフレディ」「ぼくをさがしに」「百万回生きたネコ」などの有名どころはやはり感じるところがあります。ダイレクトに感性に訴えかけるのは絵本ならではです。ベストセラーになった仕掛け絵本の「Gallop」は単純におもしろく感心してしまいます。マイナーなところでは、「Sad Book」(もしかしたらメジャーなのかも)が気に入りました。悲しい本なのに、1ページめが笑顔の絵なのです。そして、

「これは悲しんでいる私だ。
この絵では、幸せそうに見えるかもしれない。
じつは、悲しいのだが、幸せなふりをしているのだ。
悲しく見えると、ひとに好かれないのではないかと思って
そうしているのだ。」

悲しみに浸れる絵本です。

絵本にはほとんど文字がなく、ストーリーすらない場合も多いです。解釈を読み手に任せているにもかかわらず、それなのに泣ける絵本があるのは不思議です。それだけ自分が歳をとり、経験を重ねたということなのでしょう。

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