2008年9月28日日曜日

テニスはグリップワークが重要

金曜に引きつづき今日もテニス。もう少しちゃんとやろうと、気持ちを改め昨日ガットを張り替えました。その具合を確かめたいという気持ちもあり、朝からはりきってテニスコートへ。が、金曜の筋肉痛が全く抜けない中、やはり足が回らない。まあ、のんびりやります。

テニスの練習にはプロのコーチが来ていて、知らなかったことをいくつか教えてもらったので記録しておきます。なかなか科学的なコーチで非常に勉強になりました。

ボレー
①ストロークよりも短めに、中指と親指で柔らかく握る。すると、小指を軽く握るだけでラケットをグラグラ動かせる。ストロークのようにグリップエンドぎりぎりを握ると、小指の握りでラケットをコントロールできない。
②手首の角度はデフォルトで90度で構えておく。剣道で刀を構えるように。ボールが来たら、手首をゆるめながらボールをとらえる。ボールの側面をなぞるようにとらえると、自然とバックスピンがかかる。
③肘を引いたり、伸ばしたりすることで、アングルを狙う。肘と手首をうまく使い、ラケット面をコントロールすることが重要。よく言われているような、体全体を使ってボレーすることは必ずしも意識する必要はない。
④オープンスペースをつぶすように体を位置させる。ボールが浮いたら後ろへ下がり、沈められれば前につめる。

サービス
①フラットサービスはストロークのように長めに握ればよいが、スヒンサービスはボレーのように短めに握る。これによって握りでラケット面をコントロールできる。
②スピンサービスは頭の上にトスし、強めにヒットする。フラットサービスはコントロールできないので、極力打たない。
③サービスを落としたい場所だけでなく、ネット上のどこを通過させたいかを意識する。
④ヒット時まで手首を伸ばしきらず、ラケットが地面に垂直にならないようにする。ラケットエンドを握っていると力が入らないので、ラケットが地面に垂直になってしまう。

このコーチは非常に理論を大事にする方のようで、ひとつひとつのアドバイスがすごく頭に入ってきました。根性系でとにかく走らせるコーチもいますが、部活じゃないのでさすがにそういうのはつらい。若くて爽やかながら理知的ですばらしい方でした。奥さんもいらっしゃっていましたが、爽やかでいい方でした。テニスは爽やかな人が集まるのでしょうか。

このコーチの言うことを聞いているとちょっと上達したような気がしました。テニススクール通うとか、もっとしっかりやるかな。

エンジニアの楽園

東洋経済 2008年9月27日号 Google特集

最近のビジネス誌はネタに困るとGoogleを取り上げているような気がしますが、私はGoogle大好きなので、全然OK。毎号Google特集にしてしまえばいいのに。最近全然興味をそそられない日経ビジネスに比べ、東洋経済は面白い。

技術者の楽園・Google。これだけの規模になりながら、なぜそんな自由な経営を維持できるのかは本当に興味を惹かれます。エンジニアがもっともリスペクトされる会社で、収益をせかされることなく、「とにかく試し、ダメだったら別の方法を探すか、直す」という企業風土・・・

自己資本比率約90%、8,000億円のキャッシュ、いまだに2ケタ成長を続ける広告収入という経営状態を見れば、誰も文句は言えません。売上高の97%を占める広告ビジネスが絶好調だからこその企業風土でしょうが、その結果ストリートビューやアンドロイド、そしてクロームなど、次々と世の中に対して技術で仕掛けることができるのも、こういう風土があるからでしょう。広告の一本足打法への危機感から、絶好調な今こそ、多事業展開、積極買収を仕掛けているのだともいえます。

記事からは、以下のようなGoogleの考え方が伺えました。

・「ユーザにとっての快適さ、有用さ」を第一に考える。収益化を考えるのはその後でよい。
・アイデアを思いついたら、「とりあえず試す」。そして膨大なデータを分析して検証する。
・開発したら不完全でもまず社員が使う。登録ユーザに使ってもらい改善を繰り返す。「まずは市場に出す」というスピードが重要。出遅れたらアウト。
・アイデアを事業化する選定基準は、「他の人がやっていて、うまくいっていないことであること」。
・グローバル展開については、「その土地その土地で最高の人材を集めること」が何よりも大事。採用、待遇などでコストを度外視しても企業家精神あふれる最高の頭脳を集める。
・会社はグローバルでも、「行動はローカル」に。サービスのローカル化がユーザをつかみ、独立した組織が起業家精神を維持する。
・成長する過程で、「小さな会社の雰囲気」をいかに維持していくかに注力する。
・負の競争が行われないよう、「データを全社員が共有」し、透明性を維持する。
・多様な業態、特に「業界トップ企業とパートナーシップ」を組む。

いろいろ問題はあるのでしょうし、面白い仕事ばかりではないとわかってはいながらも、Googleという会社は外から見るとやはり魅力的に映りますね。

この号の東洋経済の第2特集は、「三国志ビジネスの秘密」このあたりのチョイスも面白い。記事の内容はそれほどでもないのですが。

久々のテニス

金曜の夜に会社の人たちとテニスをしました。ラケットを握ったのはいつ以来だろう・・・

久しぶりなのでボールがまっすぐ飛ばない。全然ダメでした。あと、テニスはストップ&ゴーの多いスポーツですが、瞬時のダッシュができなかったり、ストップに体が耐えられなかったりでショックでした。運動不足なだけか、それとも歳か・・?

特に背走しようとすると全然体がついてこない。普通に走るのは大丈夫でも、背走というのは体感覚の衰えが顕著に出ますね。参りました。

運動をしたあとはやっぱり焼肉。住吉の猿江公園でテニスをしていたので、錦糸町に出てマルイの上にある焼肉屋に行きました。ここは安いのにおいしくて驚き。焼肉はもちろん、チヂミもおいしかった。テニスで消費したカロリーの何倍の焼肉を食べたかな・・・。

タイトルが素敵

久々に推理小説を読んでみました。本屋でかなりお勧めされていたので。 

歌野晶牛 ”葉桜の季節に君を想うということ”

ある裕福な老人が被害にあい、そのバックにある組織の存在を感づいた家族が、探偵事務所でのバイト経験を持つ主人公に調査を依頼する・・・

内容はもちろん書きませんが、ハードボイルド・アクションや恋愛の要素も入ったいい物語。トリックも驚きます。ただ、そこまでお勧め図書になる理由はわからなかったな・・・
もしかすると、この本で一番ぐっと来るのはタイトルかも。タイトルはかなり素敵ですね。つい手にとって読みたくなります。

そういえばずっと昔にも彼の作品”白い家の殺人”を読んだことがあるのですが、全く記憶に残っていない。相性悪いのかな。

2008年9月22日月曜日

黒船H&M

日曜はオープンしてからずっと気になっていた、銀座のH&Mに行ってみました。

銀座駅から地上に出る出口周辺から、もうすごい人の量。これは行列だな・・・と思ったら、案の定。しかも1時間半待ち。中は非常に気になったものの、そこまでは待てません。中央通りを挟んだ対面にUNIQLOあるし、そこまで変わらないんじゃないの・・・?とも思い、今日は諦めました。

日経ビジネスに掲載されていたH&Mの記事で仕入れた、デザインから出荷までのスパンはZARAに及ばないが、新商品の高頻度投入、全世界同じ商品でのオペレーション、ZARAには及ばない流通スピード、デザインに優れ低価格、縫製はそこそこの品質、などの話を検証したいなぁと思ったのですが、あの混っぷりではまだかかるかな・・・。

気配り下手

土曜は先輩の自宅にてホームパーティ。マンションのパーティスペースを借り切って20人くらいで騒ぎました。昼からアルコールなんて贅沢。だんだん参加者の子連れ率が高まってきていることが気になります。

ひとつだけ反省。帰り際、友人が車で先輩の自宅から最寄駅まで送ってくれました。助手席に私、後部座席には参加メンバーのご夫婦。で、駅につき、送ってくれた友人にお礼を言い、車を降りて駅に向かおうとしたところ、参加メンバーご夫婦が降りた場所から動きません。
私から、「帰らないんですか?」と問おうとしたところ、駅まで送ってくれた友人がその場から去るまで見送っています。さっさと帰ろうとするなんて、なんと感謝の気持ちのない薄情な人間だと反省してしまいました。

経営者になった先輩

金曜に会社の元先輩と昼食をご一緒しました。彼は私の会社を退職し、父親の家業を継ぎ会社経営に携わっています。新しい事業を立ち上げるとかで、非常にエネルギッシュでした。
その中で言っていたことは3つ。

①周辺部隊がイノベーションを生む
会社ではみな主流部隊に自分を位置づけたがるが、イノベーションは往々にして周辺部隊から生まれる。なぜなら周辺部隊の方が危機意識、ハングリー精神が強く、また周辺は外界との境界にいて外の情報に敏感だから。 

②世の中にはいろいろな職種があるが、意識しないほうがよい。個として何をやるかが先にあり、職種を使ってその実現にいかに近づくかが重要である。

③変革を成し遂げるには7つの能力を育てる必要がある(七育)。その7つとは、徳育(人間的魅力)・知育(スキル・知識)・体育(健康)・美育(感性)・遊育(遊び心)・家育(家庭環境)・財育(資産)である。これらすべてに超長期的+短期的な目標を設定し、それを実現させることが必要。

どれかひとつだけ鍛えても伸びない。 やはり生きるか死ぬかの世界でがんばっている人の言葉は重いです。「土日なんてあるわけがない」という言葉も心に刺さりました。

2008年9月16日火曜日

ジェントルマンは絶滅危惧種

先週のNikkei Weeklyで、伊勢丹の広告のページがありました。そこでは自称「ジェントルマン研究家」の林信朗氏が書いていた記事が面白かったです。

英国The Times誌に、ジェントルマンが絶滅の危惧にあるという警鐘とともに、「モダン・ジェントルマンになる方法」として、10のアドバイスが掲載されていたそうです。

①常に「サンキュー」と「プリーズ」を忘れるな。また自分のことばかりを語るのではなく、相手に敬意のある質問を発するというのが不滅の会話原則である。
②時間厳守。自分のほうが重要人物なのだから約束に遅れてもいいなどというのはとんでもない思い上がりである。
③環境に対する意識は大切だが、ヒステリックになってはいけない。
④後続のためにドアを開けて待つこと。男女を問わず入室してくる人は立って迎えること。女性だけを瀬戸物のように大切に扱うのは今やアナクロニズムといえる。
⑤自慢話くらい非紳士的なものはない。
⑥良き父親であれ。子育てを女性にまかせきりにするのは最低の部類である。
⑦自分の出自は正直に語るべし。
⑧適度なお世辞は礼儀の一環である。
⑨人前でむやみにブラックベリーをいじってはならない。
⑩きちっとした身なりをすること。どんなスタイルであれ、紳士にとってだらしない服装は許されるものではない。

なんでこの10箇条なのか?とかそれぞれのアドバイスの粒の大きさがバラバラじゃないの?とかそういう意味でも興味をそそられたので、記録しておきます。

2008年9月15日月曜日

電気羊の夢

以前ドワンゴの夏野剛氏のインタビューで、「SFからインスピレーションを得ることがある」と言っていたのを聞いて以来、SFに興味を持っています。というわけで、さっそく読んでみました。

山本弘 ”アイの物語”

SFらしく宇宙空間やAIの話がいっぱい出てきます。物語の構成としては、アイビスというアンドロイドが、いくつかの物語(作中作)をフィクションとして語りながら、ヒトとはどういう存在なのかをAIの視点から捉えていく、というもの。オムニバス形式で進むひとつひとつの作中作のおもしろさもさることながら、そういう作中作がひとつにつながっていく感じがぐっときます。

映像をイメージさせる具体的な描写も秀逸。いつか映画化されることでしょう。実写になるかアニメーションになるかはわかりませんが。2時間モノとかにまとめるのはおそらく無理なので、CSとかでドラマ仕立てになるかもしれません。

AIを持つアイビスが、作中作の主人公に自分(I)を投影し、ヒトにはわからない(虚数i)視座から語る、愛の物語。ヒトの夢、フィクションの海がつくる未来に生まれたアンドロイドたちの言葉は、振り返って「ヒト」に思いを馳せる機会を与えてくれます。

シルク・ドゥ・ソレイユはすごい

土曜日に、ディズニーリゾート内にあるシルク・ドゥ・ソレイユを見に行きました。

ZEDというサーカスで、サルティンバンコやキダムのようなツアーで回るのではなく、ここの会場だけで行う演目です。会場もZEDのためだけに作られています。ラスベガスをはじめとして、シルクはこのような専用会場をいくつか持っているようです。

内容は感動の一言。さすが専用会場で、一度見ればわかりますが、開始5分で心を奪われてしまいました。サーカスがすごいのはもちろんですが、そのシナリオ、緊張感と開放感のバランス、そして何といっても会場設備と驚くべき作りこみようです。

「5年かけて会場をつくったのに、演目はZEDのみ」というのを聞いて、採算とれるのか?と疑問に思いましたが、よく考えればディズニーランドの各種アトラクションも常設で変更がないのに、新規顧客とたくさんのリピーターを生み出しているわけだし、大丈夫なのでしょう。確かに周りの人に薦めたくなるし、もう一度行ってみたい気もします。

会話も説明もなく、解釈が観客に一任されているのもすごいですが、これによってどの国でも同一のオペレーションが可能になります。会話がない分、音楽には相当こだわっていますが。

とにかく絶賛、せっかく日本に常設会場ができたのだから、一度は行かないと絶対もったいない!

決定論的思考からの脱却

週間東洋経済 2008年9月6日号 不確実性の経済学入門
最近の日経ビジネスの特集がいまひとつなのに対して、東洋経済はおもしろいですね。
平均値を中心とした正規分布を確率分布の中心においた従来の経済学、金融工学がいかに現実離れしているか、実際の経済現象はべき分布(ロングテールのイメージ)に従い、平均に意味はないという示唆はとても興味深い。

自然科学至上主義の私は決定論的世界観に美的感覚をそそられますが、実際の経済は非合理的で不確実。その不確実性に心理学が融合して、最近行動経済学が大流行ですね。ノーベル経済学賞を受賞したハイエクは、市場機能を重視した自由主義、個人主義を唱え、解析的な決定論を否定したそうです。

厳密な予測はできないとし、断片的な情報、知識をむしろ自由に流通させ、個々人の自由意志によって分散して解決したほうがよい、新しい発想や製品が将来どれほど成功するかは事前にはわからないのだから、個々人の自由な活動を通じて、湯着せぬ新しい発展を醸成する社会のほうが望ましい、という考え方は、なんとなくは理解していたながらも、目からウロコでした。

相対性理論しか知らない頭で量子論をはじめて勉強するようなもので、受け入れがたいですが理解しなければなりません。将来をどこまで科学的に予測するか、そしてどこから決定論的思考を放棄するか、そのバランス感覚を身につけたいものだと強く感じます。

別の記事ですが、押井守監督へのインタビューも面白かったです。
アニメーションの世界の巨匠である押井監督は、すべてを自分で作り上げる宮崎駿監督と違い、部下に任せて自分は監督業に専念するというやり方だそうです。おそらく彼はビジネスマンとしても超一流。いくつか気になる発言を記録しておきます。

・スタッフのみんながやりたいことをやり、それをまとまった映画にするのが監督である自分の仕事。監督が自ら乗り出さないといけない現場は、スタッフが機能していない現場。
・一度任せたら、もうとやかく言わない。「試されている」と感じているスタッフは、自分で考え、なかなかの答えを出してくる。
・優れたアニメーターは、分担を引き受けるだけではなく、演出家として自分の仕事の向こう側まで想像できなければダメ。完成品を見てから全体像に気づくのでは遅すぎる。
・最近の若手アニメーターは可能な限り一人でやりたがる。彼らは仕事の成果ではなく達成感を求めているが、それは間違いだ。結果を出すためにはわずらわしくても協力し合い、他人に任せられることは任せなければならない。
・経済産業省がアニメ産業の育成に力を入れているが、それは不可能。アニメーションのスタッフとは宮大工のようなもので、そういう世界で一流の人は狙って増やせるものではない。韓国ではあらゆる大学にアニメ学科、漫画学科を作ったが、何一つ生まれていない。
・そういう人を生むには優れた人間をいかにサポートするかを考えたほうがよい。一部の優秀な現場に集中的に助成金を投入するべき。

アニメーターが独自の世界観を語るようなインタビューを想定していたのですが、実際はマネジメント論、産業論であり非常に勉強になりました。すべての作品を見てみたいですね。

本号の最後のページには大塚商会を立ち上げた大塚実会長のインタビューが連載されています。

過去に業績不振の際、給与カットを言い渡し幹部から猛反発を受け、折れた経験から、いっそうの対話を重視するようになったという話をしています。「今振り返ってもあのとき給与カットを言い出したことが間違っていたとは思いません」に続く、以下のコメントが響きました。

「しかし、経営者は裁判官ではなく、よい結果を出すのが仕事です。理屈の成否ではなく実利を得る、それが経営者の役割であると考えています」

この号の東洋経済を通読し、「決定論的思考からの脱却」と「理屈の正しさや達成感ではなく、実利の追求」の重要性をあらためて感じました。

大統一理論

9/7の日経に気になる記事が。欧州合同原子核研究機関(CERN)が、スイス・ジュネーブにて世界最大の素粒子加速器(LHC)を動かし、物質が質量を持つ本当の理由を実験で検証するという。

物質を構成する陽子や電子自体に質量はなく、陽子などの周りに「ヒッグス粒子」という物質が充満することで動きにくくなり、質量が生まれるのだそう。全然イメージがつきません。これが発見できれば、以下の自然界にある4つの力のうち、①を除く3つの力を統一できるそうです。

①重力
②電磁気力
③強い力(素粒子を引き寄せる力)
④弱い力(中性子が崩壊して陽子になるときに働く力)

ちなみに②と④は統一されているそう。スティーブン・ホーキング博士は、この実験でヒッグス粒子が発見されることは間違いないということに加え、ブラックホールが誕生する可能性についても指摘しています。実験にはある程度の危険が伴うのでしょうが、歴史の目撃者になれるかもしれないと思うと、楽しみですね。

新型うつは9時から5時まで

日経ビジネス 2008年9月8日号 職場に蔓延する「9時5時うつ」

特集記事はあまりピンとこなかったのですが、オマケ記事に面白いものがありました。若い人を中心とした「新型うつ」の紹介です。仕事中は不調な一方、退社すると元気で活動的になる「9時5時うつ」というべき社員が急増しているそう。

気軽に精神科を訪れ、「休職したいんで、診断書書いてくれません?」と言い放ち、休職の機会に教習所に通ったり、留学準備をしたりするのだそうです。それって鬱なの?という疑問に対する精神科医の回答は、「これまでうつ病と診断されていた病気とは異なるが、過食や過眠などの症状は表れ、健康でないことは確か」とのこと。「9時5時うつ」になる部下に振り回され、「従来型うつ」に陥るマネジャー層も増えているとのこと。悪循環です。

ちなみに「9時5時うつ」になる人の特徴は以下のとおりです。

世代:20~30代
性格:自己愛が強い、人づき合いが苦手、他人を責める、寂しがりや
症状:過眠、過食、自分の好きなことは楽しめる

セクハラやパワハラが認知され、被害者が裁判で勝つようになるとともに、被害者を装い上司や会社を訴えるという話も増えてきています。「うつ病=怠けたいだけ」といった偏見がまかり通っていた時代が終わるとともに、「うつ病は深刻な病気なんだ」という認知が広まる中、このような新型うつの発生は、必然とも言えるでしょう。

うつ病にどう配慮するか、そのバランスのとり方が難しくなってきています。私がうつ病にかかるとしたら、性格的にはおそらく従来型なので、私の場合は仕事に一生懸命取り組みながらも、幅広い趣味を持ち、精神的には適度に鈍感でいられればいいのかな、なんて思っています。

Chromeの衝撃

Google Chromeをインストールしてみました。

インストールするとブックマークのインポートが自動的に行われ、非常にスムーズ。立ち上げてみると、ウインドウズのツールバーが一切ない。右上の最小化・最大化・ウインドウを閉じるの3つのアイコンすら、ウインドウズのフォーマットではない。驚きです。そんなことできるんですね。

インターフェイスはすさまじくシンプル。タブしかない。URLと検索窓が一体化されていて、余計なものは一切ない。おかげで画面を広く使えてありがたいです。Google社員の方もおっしゃっていましたが、シンプルに見えるからといって、中身までシンプルなわけではない、という典型のソフトウェアでしょう。動作も軽快で問題ないのですが、appleのサイトのCMムービーなど、一部のウェブコンテンツは見えないようでした。もう少し使ってみないとわからないですね。

ある程度使うと、タブを開いたときに「よく見るサイト」がアイコン状に並ぶようで、いわば自動iGoogle作成、みたいな感じになるのでしょう。すばらしいです。新バージョンのFirefoxに全く不満はないのですが、とりあえず面白そうなのでしばらくChromeを使おうと思います。

そういえばこっそりBloggerのユーザビリティもアップしているみたいですね。ただBloggerはもうちょっとがんばってもよい気がします・・・。

2008年9月9日火曜日

Google社員10ヵ条

今日はGoogleの社員の講演を聞く機会がありました。Google社員を見るのは、たぶん初めてです。

自分の経歴を振り返りながら、そこで学んだことを教訓的に紹介するという形式の話でした。気に入ったポイントをいくつか記録しておきます。

・その場で一番下手なプレイヤーであること。つまり自分よりも上の人たちばかりの環境で仕事をすること。
・あれこれ考える前にとにかくやってみること。
・恵まれた環境がよいとは限らない。制約がある方がイノベーションを生むプレッシャーを得られるということ。
・怠惰は美徳。機械的にできることに手間をかけないこと。
・「Yak Shaving(ある問題を解くために必要な条件をクリアするために、別の問題を解く必要がある、を何段階も繰り返すこと)」を回避すること。そのために普段からいろいろな細々としたことに幅広く手をつけておくこと。
・ソフトウェアやるなら設計だけではダメ。実装技術が重要である、つまり自分でプログラムを書くこと。
・おもしろさは自分で見つけるものであると自覚すること。Googleにだって地味な仕事は山ほどある。
・英語はソフトウェア業界では避けて通れない。原著を読み専門用語や表現を知っておくこと。
・毎日必ずやる仕事(ルーティンワークのことではなく、「プログラミング」など仕事のテーマの意味)のスピードを常に高めようと意識すること。それが時間の節約、ひいては新しいことへのチャレンジの時間を生み出す。

なるほど、当たり前のことかもしれませんが、なるほどなぁと思います。

こういう教訓よりも面白かったのは、その講演者のパーソナリティで、システムエンジニアにありがちな、斜に構えたり理知的ぶったりシニカルなところが全くなくて驚きました。社員一人を見て会社を語るのもおこがましいことこの上なしなのですが、今日の観察の結果から、Google社員ってこんな人が多いんじゃないか10箇条をつくってみました。

①一見して素朴で普通なエンジニア。プレゼンは全くうまくない。
②面倒そうなことでもコツコツと、粘り強く継続する。
③とりあえず手を動かす。何でもいいから毎日プログラムを書く。
④人のしていないことをしたがる。一番乗りにこだわる。
⑤やりたいことをやりたいときにするエピキュリアン。
⑥手を抜くためなら莫大なエネルギーをかけても自動化しようとする。
⑦一人ですべてやりたいわけじゃなく、いろんな人と一緒に仕事したい。
⑧服装へのこだわりは全くない。
⑨過去の経歴、受賞歴が華やか。
⑩Googleのことを話したがらない。

他の方にも会ってみて検証したいです。

2008年9月8日月曜日

初秋に桜を楽しむ

今日はお昼から「桜なべ」を食べました。要するに、馬肉のすき焼きです。

割と有名なお店だったらしく、観光客がたくさんいました。
昔ながらの雰囲気で、庭には小さな池と大きな鯉がいて、ウーロン茶が瓶で出てきたりして、明治風情たっぷり、という感じです。

馬は牛や豚よりキメの粗い感じですが、すき焼きにはなかなか合います。昼からちょっと贅沢をしてしまいました。たまにはいいですね。

フットサルにみる多様性

昨日は横浜でフットサルをやりました。ショッピングモールの屋上に、フットサルコートがあるのです。私は親知らずの抜歯後で、運動を禁止されていて、基本的には見るばかりでしたが、休日にこんなところでフットサルやっている人がいるんだなぁとちょっと発見でした。しかも、かなり盛況です。

フットサルはサッカーのように激しく当たらず、ボールを浮かしたりすることもない、ライトでスタイリッシュなイメージを持っていたのですが、全然ハードでびっくりしました。ほとんどサッカーと同じです。みんな超本気です。キーパー役とかでちょこっと参加したのですが、うかうかしていると怪我してしまいそうでした。

フットサル、もしくはサッカーはうまい下手にかかわらず、どんな人でもいっしょにできるというのはよいですね。うまい人と初心者が同じフィールドに立っていても、それなりに楽しめる。

私はサッカーよりは野球のほうが好きですが、サッカーが世界中でもっともメジャーなスポーツであるのは、こういう多様性を受け入れられるスポーツだからなのかな、と妙に感心してしまいました。

親不知にさよなら

金曜に、歯医者で親知らずを抜歯しました。右の上下を抜きました。

施術が始まり、麻酔を受けるとまず、上の親知らずから取り掛かります。と思ったら、10分くらいであっさり抜歯。痛みもまったくなく、「抜けましたよ」と先生に言われたときに、思わず「えっ!?」と聞き返してしまいました。

こんなもんかと安心して下の歯に取り掛かってからが、もう想像もしない地獄。
歯の根元部分がちょうどあごにひっかかるような変な形をしていて、単純には抜けなくなってしまっていました。それを力で引き抜こうとして、親知らずの上半分だけが折れて取れてしまいました。

麻酔を何本も打ちながら残りを取ろうとしていたのですが、がっちりはまっていて取れません。担当の若い先生ではどうにもならず、院長登場。

歯茎を傷だらけにしながら、2時間くらいかけて何とかとれました。大人になると、プレッシャーやストレスなどで「苦しい」というシチュエーションはあっても、「痛い」という感覚はなかなか味わうことがありません。耐え難いものがありました。あまりの痛みに目を開けると、ペンチみたいなものやヘラみたいなものが見えて怖いので、また目をしっかり閉じる。

要は、若い先生の最初の処置があまりうまくなかったために、歯が折れてしまって、根元部分をつかめなくなってしまっていたのです。そのため、歯をいくつかに分断して、時間をかけて引き抜くしかありませんでした。

若い先生は院長先生の叱責を受けていて、「ちゃんと脱臼はさせたのか」「力いっぱいやってもダメだ」などなど言われています。その叱責が私にも聞こえてくるので、私からクレームを言うこともできません。一種のクレーム封じなのかなとも思いつつ、気の毒だしちゃんと抜いてくれさえすればよいのでひたすら我慢。それにしても痛かった。

金曜は飲み会が2箇所であり、両方参加したのですがもちろんアルコールは禁止。飲みたい気持ちも起きません。痛くて食欲も減りました。

左側も両方抜くように言われていますが、歯医者にはしばらく行きたくないな・・・。