2008年9月15日月曜日

新型うつは9時から5時まで

日経ビジネス 2008年9月8日号 職場に蔓延する「9時5時うつ」

特集記事はあまりピンとこなかったのですが、オマケ記事に面白いものがありました。若い人を中心とした「新型うつ」の紹介です。仕事中は不調な一方、退社すると元気で活動的になる「9時5時うつ」というべき社員が急増しているそう。

気軽に精神科を訪れ、「休職したいんで、診断書書いてくれません?」と言い放ち、休職の機会に教習所に通ったり、留学準備をしたりするのだそうです。それって鬱なの?という疑問に対する精神科医の回答は、「これまでうつ病と診断されていた病気とは異なるが、過食や過眠などの症状は表れ、健康でないことは確か」とのこと。「9時5時うつ」になる部下に振り回され、「従来型うつ」に陥るマネジャー層も増えているとのこと。悪循環です。

ちなみに「9時5時うつ」になる人の特徴は以下のとおりです。

世代:20~30代
性格:自己愛が強い、人づき合いが苦手、他人を責める、寂しがりや
症状:過眠、過食、自分の好きなことは楽しめる

セクハラやパワハラが認知され、被害者が裁判で勝つようになるとともに、被害者を装い上司や会社を訴えるという話も増えてきています。「うつ病=怠けたいだけ」といった偏見がまかり通っていた時代が終わるとともに、「うつ病は深刻な病気なんだ」という認知が広まる中、このような新型うつの発生は、必然とも言えるでしょう。

うつ病にどう配慮するか、そのバランスのとり方が難しくなってきています。私がうつ病にかかるとしたら、性格的にはおそらく従来型なので、私の場合は仕事に一生懸命取り組みながらも、幅広い趣味を持ち、精神的には適度に鈍感でいられればいいのかな、なんて思っています。

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