2008年9月9日火曜日

Google社員10ヵ条

今日はGoogleの社員の講演を聞く機会がありました。Google社員を見るのは、たぶん初めてです。

自分の経歴を振り返りながら、そこで学んだことを教訓的に紹介するという形式の話でした。気に入ったポイントをいくつか記録しておきます。

・その場で一番下手なプレイヤーであること。つまり自分よりも上の人たちばかりの環境で仕事をすること。
・あれこれ考える前にとにかくやってみること。
・恵まれた環境がよいとは限らない。制約がある方がイノベーションを生むプレッシャーを得られるということ。
・怠惰は美徳。機械的にできることに手間をかけないこと。
・「Yak Shaving(ある問題を解くために必要な条件をクリアするために、別の問題を解く必要がある、を何段階も繰り返すこと)」を回避すること。そのために普段からいろいろな細々としたことに幅広く手をつけておくこと。
・ソフトウェアやるなら設計だけではダメ。実装技術が重要である、つまり自分でプログラムを書くこと。
・おもしろさは自分で見つけるものであると自覚すること。Googleにだって地味な仕事は山ほどある。
・英語はソフトウェア業界では避けて通れない。原著を読み専門用語や表現を知っておくこと。
・毎日必ずやる仕事(ルーティンワークのことではなく、「プログラミング」など仕事のテーマの意味)のスピードを常に高めようと意識すること。それが時間の節約、ひいては新しいことへのチャレンジの時間を生み出す。

なるほど、当たり前のことかもしれませんが、なるほどなぁと思います。

こういう教訓よりも面白かったのは、その講演者のパーソナリティで、システムエンジニアにありがちな、斜に構えたり理知的ぶったりシニカルなところが全くなくて驚きました。社員一人を見て会社を語るのもおこがましいことこの上なしなのですが、今日の観察の結果から、Google社員ってこんな人が多いんじゃないか10箇条をつくってみました。

①一見して素朴で普通なエンジニア。プレゼンは全くうまくない。
②面倒そうなことでもコツコツと、粘り強く継続する。
③とりあえず手を動かす。何でもいいから毎日プログラムを書く。
④人のしていないことをしたがる。一番乗りにこだわる。
⑤やりたいことをやりたいときにするエピキュリアン。
⑥手を抜くためなら莫大なエネルギーをかけても自動化しようとする。
⑦一人ですべてやりたいわけじゃなく、いろんな人と一緒に仕事したい。
⑧服装へのこだわりは全くない。
⑨過去の経歴、受賞歴が華やか。
⑩Googleのことを話したがらない。

他の方にも会ってみて検証したいです。

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