2009年8月9日日曜日

テレビの概念が変わる日

家庭の中心であるテレビを巡り、総合電機各社は激しい戦いを繰り広げています。テレビを押さえればテレビとリンクするその他の家電を支配できるからです。ですが、個人的にはそろそろ「インターフェイス戦争」にシフトしていくように思います。つまり、「テレビをつけたときの最初の画面を誰が支配するか」ということです。

テレビには番組表やニュースが実装されるようになりました。ユーザはチャンネルをザッピングするのではなく、番組表を見てみたいテレビを選びます。現状、テレビ起動時のインターフェイスはテレビをつくったメーカが支配していますが、遅かれ早かれ、この画面をマイクロソフトやヤフー、グーグルが奪いにくるでしょう。インターネットのポータル画面戦争と同じように。

インターネット企業はパソコンのポータルを支配したのと同様、強力な検索エンジンで勝負を仕掛けてくるでしょうが、テレビのユーザは検索なんて面倒がるのではないかと思います。電源入れたらあとは見るだけ、というのがテレビのよさなのだから、ポータルは番組表や天気予報を掲載したり、お勧め番組や情報を提案してくるようでなくてはなりません。さらに、ユーザインターフェイスはパソコンのような複雑なものでは受け入れられないでしょう。リモコンのボタンを1,2回押せば目的のコンテンツにありつけるようでなくては、テレビのユーザは見向きしないでしょう。

インターフェイス戦争になれば、俄然ゲーム業界にチャンスが生まれると思います。彼らは寝ても覚めても直感的なインターフェイスのことを考えているからです。

現在のように、「電源を入れると電源を消したときの局の番組が流れる」から、「電源を入れるとまずポータル画面が表示される」と変わると、テレビのそもそもの位置づけが変わります。広告収入のありかたも変わるでしょう。テレビをつけるとポータルが示され、ユーザはテレビ番組を選んだり、情報を仕入れたり、ゲームをしたりし、出かけるときには携帯をテレビの画面に近づけてテレビ番組やゲームのリアルタイムな状況ごと持ち運ぶ、近い将来そんな生活が普通になるのではないかと思っています。

こういうライフスタイルをどこが提案してくるか・・・家電メーカかもしれないし、テレビ局かもしれないし、携帯電話会社かもしれないし、アマゾンやグーグルかもしれないし、アップルかもしれません。その中で任天堂も有力な候補かと思います。というわけで、この本を読んでみました。まあ、上記のようなアイデアとこの本の内容は直接関係ありません。以下本の内容の備忘録。

井上理 ”任天堂 驚きを生む方程式”

・岩田社長は、ハル研究所時代の入社二年目の1983年、任天堂がゲーム専用機のファミコンを、マイコンに比べ破格の15,000円で発売した瞬間に、本社京都に直接営業しに行った。それが岩田社長と任天堂の付き合いの始まり。

・スーパークリエイター宮本茂氏は品行方正が嫌い。不良な自分が好きなタイプでパチンコもタバコもやる。が、40歳で健康にはまり、やめた。そしてWiiFitの開発につながっていく。

・任天堂の採用ページでは、岩田社長が現場社員にインタビューする形式をとっているが、本当の面談のような深い内容の会話がなされている。岩田社長はスタッフの担当業務やスタッフ同士の関係性を完璧に把握しており、採用ページへの掲載があろうとなかろうと、密なコミュニケーションを大事にしていることが読み取れる。

・岩田社長のプレゼンにはグラフや表、数字が過剰なほどに多用される。山内前社長の直観力にはかなわないと考えた岩田社長は、科学的裏づけを何よりも大事にする。緻密なデータは現場社員とのコミュニケーションツールともなる。

・任天堂は事業領域を「娯楽」にとどめ、組織も極力コンパクトに抑えている。多角化しない。尖っているから強く、強みというのはそういうものだと岩田社長は考えている。

・拡大もM&Aもしないかわりに、任天堂社員はめったなことでは退職しない。宮本茂氏も他社から相当な金額を積まれても、「こんなに恵まれた場所はない」と残り続けている。ただ、確かに個人報酬はそれほど高くないが、他社が提示する報酬をはるかに上回る「研究開発費」を会社から割り当てられる。「個人のお金と仕事で使うお金はまったく別」と宮本氏は言う。任天堂の研究開発費は多額で年々増加傾向にある。

・横井軍平氏は、山内元社長と車に乗り合わせたとき、「手のひらで隠せる電卓サイズで、サラリーマンがさりげなく暇つぶしできるゲーム機はつくれないか」と提案し、ゲームウォッチのヒットにつなげた。常に企画をあたためていれば、社長と同席したときに提案できる。エレベータトークの典型。

・娯楽産業は「ハード体質:高機能、高品質のものをより安く作ろうとする性質」ではなく「ソフト体質:コンテンツの面白さやルール、仕組みを生み出そうとする性質」が重要。山内元社長が岩田社長を選んだのも、岩田社長がソフト体質だったからとのこと。

・山内元社長は社名に関連して、「人事を尽くして天命を待つというのは違う。人事は尽くせない。努力は際限ない」と語る。一方「人の力が及ばない、運というものはある」とも言っている。いいときは運に感謝し、悪いときは運がなかったと、次へ進む。運を重んじる経営は、常に平静であろうとする経営でもある。

・岩田社長は過去に梅田望夫氏と会ったことがあり、一緒に何かできたらと考えていた。そして、梅田氏が社外取をしていたはてなと組んで「うごくメモ帳」を世に出した。お互い面白いと思える人との関係を大事にする。

ソフト会の帝王

世界征服から、一転苦境に追い込まれつつあるビル・ゲイツが、絶頂期にあったときのゲイツ本です。

ジャネット・ロウ ”ビル・ゲイツ 立ち止まったらおしまいだ!”

・高校生のゲイツはIBMやDECに手当たりしだい電話し、コンパイラやエディタを売り込んだが、断られっぱなしだった。そんな中、過去にバグ取りのアルバイトでつくった「問題点報告書」がある技術者の目に留まり、本格的なプログラムの仕事が舞い込んだ。テキスト化して残るコンテンツは手を抜かずに作りこむこと。

・マイクロソフトは、ハードワークを社員に強いる。そのペースが保てるひとつの理由は、ゲイツが眠らないこと。彼は常に新しい収入源を探している。

・ゲイツの檄の飛ばし方は尋常ではなく、周りが警察を呼ぼうとするほど。メンバーが考え抜いたかどうかを試している。準備が十分でないままゲイツと話すことはもってのほかだが、反論する人間をゲイツは尊敬する。

・ゲイツは年に数回、「Think week」を設けている。オフィスをはなれ、別荘でコンピュータ科学の最前線の話題を扱った博士論文を読んでいる。

・ゲイツは毎晩1時間以上、週末には数時間を読書に充てる努力をしている。新聞も毎日読み、週に数冊の雑誌に目を通す。興味の幅を広げるために、拾い読みではなく隅から隅まで目を通す。ゲイツの愛読書は、「華麗なるギャッツビー」「ライ麦畑でつかまえて」など。ビジネス書でゲイツが推薦するのは、「GMとともに」。ゲイツは熱心な読書家で、旅行には読みきれないほど多くの本を持っていく。

・ゲイツの一番の興味は「人間の脳」近年は遺伝子工学にも関心を寄せており、「遺伝子の川」という本を愛読している。

・遺伝子工学に魅力を感じてはいるものの、ゲイツは真剣に「他の道を選んでいればよかった」と考えているわけではない。ゲイツは「決断」ということを大事に考えていて、いい言葉を残している。

「同じ決断を二度するな。最初の決断に十分時間をかけて確固たる判断を下せば、同じ問題を二度考えなくてすむ」

「私は過去を後悔するような無駄なことはしない。私は決断をした。そして、その決断を全うする最善の方法は、ひとたび決断したら決してぐらつかないことだ。もしかしたら偉い医者になっていたかもしれないのに、とか、すごいテニスプレーヤーになれたかも、とか、あるいはプレイボーイ、あるいはポーカーの名手になれたかも、などと考えてはならない。自分が決めたことをうまくやり遂げるには、覚悟を決めて、自分の仕事に前向きにならなければならない」

ノーベル賞経済学者

なかなか読み進められなかった本ですが、そうこうしているうちに本の賞味期限を過ぎてしまったような気がします。内容は自由主義・市場主義の押し付けとブッシュ体制に対する厳しいコメントで埋められています。

ジョセフ・E・スティグリッツ ”スティグリッツ教授の経済教室” 

・世界銀行とIMFが唱えていた経済戦略、つまり成長のためには政府の役割を縮小し、民営化を進め、規制を取り払い、社会的セーフティネットを縮小することだとする「ワシントン・コンセンサス」は幻想だった。これを無視した国は、これに従った国よりも高い成長を達成した。また市場メカニズムは、危機の際は機能しないどころか、非常事態を悪化させる。

・スカンジナビア諸国の成功の要件は以下のとおり。
 ①強力な教育プログラム。生涯学習も重視している。
 ②失職した労働者の再就職のための訓練を支援する積極的な労働市場政策。
 ③完全雇用。インフレの低位安定よりも完全雇用が不可欠。
 ④強力なセーフティネット。個人のリスクへの積極性を高めるためにも必須。

・温暖化ガス排出削減についてスティグリッツ氏は、キャップアンドトレードによる市場原理を働かせるよりも炭素税の導入に賛同している。

・過剰なインフレ懸念は杞憂。インフレ率の穏やかな上昇が天井知らずのインフレにつながることはない。むしろインフレを低く抑えすぎると成長が妨げられる可能性があることさえあるという研究成果もある。中央銀行の使命はインフレの抑制ではなく、「高く安定した成長と低い失業率」だと認識すべき。

価格設定をおろそかにしない

ある上司の本棚に面白そうな本があったので、借りてみました。使えそうなポイントをメモしておきます。

山梨広一 "マッキンゼー・プライシング"

「顧客認知便益」を横軸、「顧客認知価値」を縦軸に整理する。原点から45度の直線を「価値均衡線(VEL)」と呼ぶ。業界に変化が発生するたびに、VELは引きなおされる。VELと自身のポジションの関係をうまくマネジメントする、「ダイナミック・バリュー・マネジメント」が重要。特にVELからの離脱は競合や顧客がどう動くかの綿密なシミュレーションが必要。

平均価格を1%下げると、営業利益は8%減少する。5%の値下げを埋め合わせるには売上を18.7%拡大しなければならない。「標準価格」から、ディーラーマージンや特別ディスカウントなどを省いた「伝票価格」さらにそこから現金割引や売り掛けコスト、現場値引きや伝票外プロモーションディスカウントを除いた「ポケット・プライス」を正確に把握し、標準価格に対するポケット・プライスのばらつきを把握した上で、それを1%向上させることは大きなインパクトがある。

企業の価格決定能力を左右するのは、市場環境、具体的には市場の競合度合い(供給側の要素)と事業機会の大きさ(需要側の要素)である。営業所間の価格格差を正しく把握するには市場環境の洞察が必要。

2009年8月8日土曜日

あみ人気に疑問

日付が前後してしまいましたが、7/26には話題の「あみアウトレットモール」に行ってきました。
特に目新しいテナントがあるわけではありません。広さや出店数もたいしたことない。目玉テナント、というのも見当たりませんでした。やはり人が集まっているのは、都内から1時間以内で行ける距離であること、高速の出口から直結していること、という交通アクセス面での理由と思われます。

最近モールにはまっています。でも何かモノがほしいわけではないのです。なんとなく巨大モールの雰囲気が好きなだけです。サーティワンでアイスを食べて帰りました。

越谷レイクタウンの巨大モール

8/2は越谷レイクタウンというところにある巨大イオンに遊びに行ってきました。まあ、普通のモールなのですがかなりデカイ。「kaze」棟と「mori」棟があって、どうやら「kaze」は若い女性などをターゲットとしたファッションモール、「mori」は家族、パパや子供も楽しめるモールとなっています。かなり広くて全部見ようと思うとかなり疲れます。kazeの1F、moriの1Fと3Fと、スタバが3店舗も入っていることに驚いてしまいました。私はショッピングにはあまり興味がないのですが、ゲームセンターも入っていたので、久々にメダルゲームを楽しんだり、ずっと試してみたかった「ゴディバ」の「ショコリキサー」の新味も楽しめたので、まあ満足です。

全く関係ありませんが、会社の無類のビール好きの上司から薦められていた、キリンの「無濾過」も試してみました。コクたっぷりでフルーティさもあり、しっかり口に残る感じ。市販のビールでは一番しっかりした味です。ビールをしっかり味わいたいときには最適。つまみもいりません。


メアリー・ブレア

7/20は木場の東京都現代美術館へ。ディズニーのデザイナーをつとめた「メアリー・ブレア」という人の企画展です。
カラフルで楽しいエギジビです。古いディズニーアニメーションを知っていればもっと楽しめたと思います。私は不思議の国のアリスも知らないからな・・・

今はディズニー(というかピクサー)の3Dアニメ、「ボルト」が気になってしょうがない。見に行かねば。

多摩ニュータウン

7/19はちょっと知人に声をかけられ多摩川沿い河川敷にてバーベキューをしていました。バーベキューなんてどれくらいぶりだろうか・・・

夜は気が向いたので多摩ニュータウンへ。サンリオピューロランドって多摩ニュータウンにあったんですね。中に入る勇気はありません。

多摩には「パルテノン多摩」というなんだそりゃ!?というネーミングの公民館的な施設があり、そこを中心にスーパーや百貨店、そしてサンリオピューロランドなどが狭い領域内に配置されています。こんなに計画された都市だとは初めて知りました。ちなみにこの日は夏祭りをやっていました。

多摩、住みやすそうです。

帰りは聖蹟桜ヶ丘というところでまたもやラーメン。太りそうです。

ecuteの不思議

7/18は大井ふ頭中央海浜公園にてテニス。広くてきれいな公園で、こんなところにこんな公園があるなんて全く知りませんでした。夜に大きな音がしていたので、この日近くで花火でもしていたのかな。

帰りは品川ecute内イタリアンにてカッペリーニを食べました。が、この店なぜか高級店。ecuteってことは乗り継ぎ待ちの人たちがいる程度の場所のはずなのに、なんでこんな高級料理店がテナントとして入ってくるんだろう?

JRの駅ナカ戦略ががぜん気になります。

スペインにてバカンス その2

グラナダ~バルセロナの写真です。










スペインにてバカンス

夏休みということで、7/4成田発~7/11成田着の期間でスペインに遊びに行っていました。7/4~7/5をマドリッド、7/6をトレド、7/7~7/8をグラナダ、7/9~7/10をバルセロナで過ごしました。

さすがは観光立国。どこに行っても見所満載、食事はおいしく、治安もいいです。雲ひとつない青空の下にいると、気持ちがリフレッシュされます。

まずはマドリッド~トレドの写真。

世界最大の大仏

6/28にはなんとなく牛久へ行ってみました。世界最大の大仏である牛久大仏を見に行ったのですが、時間が遅く入れませんでした。それどころかライトアップすらされていない(泣)
しょうがないので、近くのショッピングモール「イーアスつくば」に行ってみました。普通のショッピングモールなので、特にどうということはないのですが、「サイバーダイン社」というロボットを造っている企業が展示コーナーを持っていて、それはちょっと面白かったです。どういう会社なんだろう・・・

京都の隠れ家

6/14は、京都に行ったついでに後輩と食事をしました。ほとんどお客は入れない隠れ家的な小料理屋。でも板さんの腕は一流で非常においしかった。

帰りに京都大学に侵入したのですが、なんとホタルが!ホタルを見たのは生まれて初めてかもしれません。

同期は結婚ラッシュ

6/13は同期の結婚パーティで、品川の「三菱開東閣」へ。結ゴージャスで品のあるパーティで、食事もこれまで行った結婚パーティの中ではダントツ。その分会費も高かったですが・・・楽しい時間を過ごしました。

最近は同期が結婚ラッシュ。同時進行で出産ラッシュも発生しています。乗り遅れた・・・まあ、こういうことは個人差があることなので気にしません。

三菱開東閣というのは、調べてみるともともとは伊藤博文邸で、それを三菱の岩崎久弥氏が購入したそう。品川にこんな広大な敷地を構えるなんて贅沢すぎ。三菱関係者じゃないと入れない場所らしく、ここに来ることはもう二度とないかも。いい経験をさせてもらいました。

三田にて上司と

しばらくブログの更新をさぼっていましたが、記録しないで忘れてしまうのはもったいない。写真のあるネタをアップしておきます。

まずは6/9に三田で上司と飲み。いろいろと将来のことを考えてしまいました。ここでできた上司とのいい関係が、最近活きてきています。これからどうなるかな・・・

具体的な会話の内容は忘れてしまいました。やはりこまめに記録をつけないとダメですね。


2009年6月7日日曜日

カロリー消費の週末

ラーメン屋+皇居でジョギング
本文は省略。

2009年5月31日日曜日

テニス部合宿

土日で、会社のテニス部の合宿で河口湖畔に行ってきました。あいにくの天気ではありましたが、それなりにテニスもできました。テニスで覚えておきたい点は以下のとおり。

・テイクバックでラケットを立てる癖をやめる。ラケットを立てると力が入りすぎる。
・厚めのグリップで、テイクバックはフェイスを地面に向かせたままシンプルに引く。
・フォアもバックも、しっかりひざを曲げて、曲げたままスイングする。頭を動かさない。
・サービスはトスを前に。ひざを伸ばしたままだとサービスが入らない。屈伸させる。
・セカンドサーブはアンダーサーブでもよい。そこそこうまい人でもアンダーでやる人もいる。
・ストロークもサーブもハードヒットの必要はない。ゆっくりコースを狙う。
・ボレーはできるだけ顔の近くでキャッチする。

疲れてしまい打てば打つほど下手になる状況でストレスがたまりました。特にヒザがグラグラして、足がしっかり地面をとらえていない。走りこみしないとテニスでもまともに動けないし、ボールをとらえられないし、ボールが前に飛びません。足腰をつくらないとと本当に思いました。スクールにも通うしかないかな。
自己流ではこれ以上無理な気がします。

夜中は若手たちが盛り上げてくれて、ここ数年でも一番くらいおもしろい企画でした。異様に盛り上がりましたね。

夜中に飲み会を抜け出し、仲間と近くのコンビニまで散歩。周りが暗いので、星空がきれいに見えて感動しました。夏を先取りすべく、コンビニで花火を買って今年初花火を楽しみながらうろうろしていました。

今日は朝から試合でした。今回はミックスが多くて新人や後輩と組んでの試合は楽しかったですね。ただいずれにしろボールを全然うまく捉えられていなくて、ラケット面がふらふらしていてショートもアウトも多かった。全然ダメですね。苦手だったトップスピンは、少しかけられるようになってきましたが。

帰りは近くの温泉を楽しみ、河口湖にあるダーツバー「HE&SHE」でダーツを楽しみました。いろいろ教えてもらいました。コツは以下のとおり。

・肘から先は地面と垂直にする。縦にぶれるのはよいが横にぶれるのはダメ。
・テイクバックを水平にし、水平に投げる。
・投げた後は腕を投げる方向にピンと伸ばす。手のひらは下に向くように。
・左手は矢をもっていてもいなくても腰の辺りにステイ。
・左手の矢を右手で取るときも的から目を離さない。
・3本とも同じスポットを狙う。3本投げ終わるまで特定のスポットに目線を釘付けにする。
・狙うスポットを効き目だけで凝視する。
・矢を3本なげたら、ボタンを押してから矢を引き抜く。
・20のトリプルはミスすると1点か5点になるので、点数が欲しいときはBULLを狙う。

ダーツはかなり難しいですね。でも一緒に行ったメンバーや、ダーツバーの店長は信じられないくらいうまくて驚きました。なんであんなに思ったところに行くんだ?

くたくたで帰ってきました。明日は仕事になるかな・・・

2009年5月17日日曜日

札幌を満喫

先週は週の半分が出張で、木曜から京都で、関空経由で札幌に入り、昨日東京に戻りました。京都はしょっちゅう行っているので特に何もありませんでしたが、札幌はあまり行ったことがなかったので楽しかったです。仕事上お世話になった方がいま北海道大学で教授をしており、昨日は土曜ということもあって、ご夫妻で半日札幌を案内してくださいました。

藻岩山から札幌前景を眺め、そのあと市街地をドライブし、北海道大の中を散歩しながらご案内していただき、昼食を食べてお土産を買い物して帰りました。

札幌は190万人を超える市民を抱える巨大都市。藻岩山山頂から全景を俯瞰すると、昨日は快晴だったということもあり、都市に住宅街、市内を流れる豊平川、日本海、まだ雪が残る山々と、味わい深い風景が眼下に広がり、日差しはありながらからっと涼しい気候も影響してか非常に気持ちがリフレッシュされました。

街中をドライブしていると、ニューヨークや京都などと同じように碁盤の目に区画され、非常にわかりやすい。屯田兵制の名残でしょうね。町並みは近代的で何でもありますが、大通公園(雪祭りが行われるところ)が人々の憩いの場になっていていい感じ。

北海道大は国立大の中でも最大の敷地面積らしく、確かに土地の使い方が贅沢。今の時期、よさこいソーランの練習をする集団がそこここに見られ、声をはりあげて(ほとんど絶叫といってもいいほどに)必死に練習する姿に心が洗われます。

また、芝生の上には至る所でビニルシートが敷かれ、バーベキュー(北大では「ジンパ」:ジンギスカンパーティと呼ばれるように、羊肉です)の準備がされています。学生生活を満喫していて楽しそうです。飲みに行くのと同様の気軽さで、彼らはバーベキューをするようです。そのため生協には羊肉、野菜等がセットになったパーティセットが売られていたり、ビニルシートやバーベキューセット一式を借りられるようになっていたりするとのことでした。


その後北大を後にし、札幌駅周辺で寿司を食べたのですが、駅周辺は尋常じゃなくショッピングスポットが集中しています。札幌の人々の需要を吸い上げるのにこれだけの物量が必要なのか?と思ってしまいましたが、札幌には車で2時間程度のエリアから人が集まり、たとえば旭川あたりからも買い物に来るということでした。消費の一大拠点である札幌は、観光地としては少し下火になってきているようですが、道内の需要を一手に吸収する場所としてはますます強大になってきているという印象です。

住むにも非常に便利そうでした。ただ、寒さがつらいですね・・・この時期でも、特に夜はスーツ姿でも肌寒く、豊平川では雪捨て(雪かきした雪を川に捨てる)が行われていたくらいです。私は何より寒さが苦手なので・・・。

帰りはロイズのホワイトチョコチップスと、花畑牧場の生キャラメルを買って帰りました。ロイズのチョコレートのチップは有名ですが、ホワイトチョコのバージョンはホワイトデー限定で出して人気を博し、普通に売られるようになったそうです。

花畑牧場のショップは想像通り大盛況で、飛ぶように売れていましたね。ただ、生キャラメルというのは製造が簡単で、原価も非常に安いことから模倣品が続出しているようです。もともと花畑牧場が考案した商品でもないようですね。花畑牧場のショップはどこも大行列とのことですが、札幌駅のショップは比較的買いやすいということで私は札幌で買いました。冷蔵用のドライアイスは新千歳空港のショップで無料で交換してくれるという裏技も伺ったのですが、空港のショップが見つからずそのまま帰ってきてしまいましたが、特に溶けたりしなかったので安心しました。正直言って想像通りの味、食感で、そんなに話題になるほど驚くようなお菓子でもなかったです。

あくまで出張で来ていたので観光したのは土曜の午前中だけでしたが、今度は夜も楽しんでみたいですね。

2009年5月11日月曜日

高速料金値下げにあやかり

高速道路が1000円になったということを記念して、世間のご他聞にもれずアクアラインに行ってみようと、今日は午後から千葉の内房に行ってきました。

内房の海岸線沿いには新鮮な魚介を安い値段で食べさせる食堂のようなお店がたくさんあり、私は中でも有名らしい、「食事処ばんや」というお店に行ってきました。確かに安くて新鮮。いかのかき揚げ丼なんてありえないかき揚げの量で、煮つけや焼き物もかなりのボリューム。

私たちは握り寿司(9カンで850円)とアジの味噌汁(1杯210円)、それからイナダの焼き物(半身
で600円くらい?)とサバの煮物(2匹で700円くらい?)、それからアジの骨の揚げ物(150円)を食べました。とにかく安いのにボリューム満点。こんな店が家の近くにあったらなぁ・・・と思ってしまいました。ただ、魚しかなくて毎日はつらいかな。デザートとか洒落たものもありません。ドライブスポットなのでしょう、車で来た家族連れだらけで、小さな子供が店の中を走り回っていました。

帰りは市原のSAで「ピーナッツソフト」なるものを食べました。言われてみればピーナッツっぽいかな・・・まあフツウです。310円のところ210円にキャンペーンされていてラッキーでした。これもご当地グルメとしてそれなりに有名みたいです。のんびり過ごした週末でした。

三度の飯より祭り好き

江戸三大祭といわれる神田祭に行ってきました。千代田区の各地域の人たちが威勢よく御神輿を担いでいて活気にあふれていました。地域によっては、子供神輿や女性神輿なんかもあって、祭りの裾野を広げ、次の世代に文化を継承する打ち手を実行しているなぁと感心しました。たくさんの見物客が来ていて神田明神は大盛況。元気でますね。

ワインの誘惑

先週京都に出張に行ったときに、会社の先輩にCoupe de wine groceryというワインバーに連れて行ってもらいました。祇園の花見小路にある、狭いながらもおしゃれで本当にワインのおいしいバーです。

先輩に高いワインをたくさんご馳走してもらいましたが、どれもこれも私がこれまで飲んでいたものとは次元が違います。ワインってこんな香り、味がするんだ・・・と感動してしまいました。今はアメリカのワイン、それもオレゴンのワインがとてもおいしいみたいですね。

いろいろと楽しんだ中でも、

・LE MACCHIOLEのPALEO
・CRISTOMのPinot Noir

は抜群でした。LE MACCHIOLEはイタリアでも注目のメーカで、トスカーナを代表する蔵らしいです。PALEOは私好みの重めのワインでした。香りだけでも後に残る。CRISTOMというのはオレゴンのメーカで、まだそれほどメジャーではないらしいのですが、非常においしいワインをつくるということでバーテンダーからお勧めされました。

Pinot Noirというのは女性的なワインで、女性に薦めるのに適しているよとアドバイスをもらったのですが、ワインに男性的も女性的もあるのか?とか思ってしまいました。ただ香りを嗅いで口に含んでみると、華やかで軽い感じが、確かに女性的な気がしなくもなかったり・・・先輩に言わせると、こんなピノ・ノワールはめったにない、とのことでした。まあ、私にはまだワインは早すぎる趣味かもしれません。

2009年5月10日日曜日

グラン・トリノ

グラン・トリノを見ました。クリント・イーストウッドの作品はどれもこれも絶賛されているのに私は実はあまり見たことがなくて、結局チェンジリングも見なかったのでグラン・トリノはぜひ見たいと思っていたのです。

内容は、アメリカの片田舎で、フォードのエンジニアを長年務めた頑固親父のウォルト(イーストウッド)が、隣に住むアジア系移民のモン族の一家と心を通わせていく話で、本当に日常の風景。人種の問題、戦争が残す傷跡、核家族化し孤独になる高齢者、若者とギャング、自動車産業が廃れ荒廃する街、などなど、考えさせられるテーマが何気ない形で盛り込まれていて、でも押し付けがましくなく、わずかにちりばめられたユーモアとともに展開される大人の映画だと思います。それに加えて、クリント・イーストウッドが映画人としての人生をどのように閉じようか逡巡している心境がそこはかとなく感じられました。淡々としていながらも、ちょっと切ないんですね。

イーストウッド扮する主人公のウォルトの味わい深さはもちろん、ウォルトと心を通わせるモン族の姉弟や、ウォルト宅にしつこく通う若い神父の荒削りさ、青さがまたたまらないですね。メジャーな俳優をキャスティングしないところがいい。起承転結のルールをオーソドックスに守り、奇をてらわずにメッセージを描く姿勢に、こういう映画もいいなぁと素直に思いました。

ちなみにグラン・トリノというのはフォード製の旧車です。この車のハンドルを、ウォルトが現役時代に取り付けた、という設定になっています。劇中に出てくるピカピカのグラン・トリノが、本当にカッコいい!

語学ビジネスをITで実現

CNETがやっているTech Ventureアワード(http://japan.cnet.com/techventure/)を読みました。

グランプリを受賞したのはランゲートという企業で、ユーザがSNS上で母国語と違う言語で日記を書き、その言語を母国語とする他のユーザがその日記を添削する、というサービス。要するに私が英語でこのブログを書き、それを英語圏のユーザが添削する、その英語圏のユーザが日本語でブログを書き、私がそれを添削する、というものです。

着想自体は全然普通ですし、私も昔から、「お互いの母国語でコミュニケートする外国人の友達がいたらいいなぁ」なんて思っていました。スタバなどでも普通に行われていますよね。ただ、そんな思い付きをSNSに仕上げ、起業してしまったというところがすごい。

こういう着想をサービスとして事業化し、そして表彰されているなんて・・・と思うと、自分にも何かできそうな、というか何かしなくてはという焦燥感に駆り立てられます。やはり外国語習得は特に日本人にとってはコンプレックスの核となりやすく、消費者の財布の紐が緩みやすいカテゴリなので、いろんなビジネスが考えられそうです。とともに、私の外国人の友達はみんな日本語ができるので、それに甘えて友達の母国語を習得しない自分を反省しました。本当に情けない・・・

ものごとは、そもそもシンプル

会社の後輩が読んでいた本のカバーがかわいかったので奪って読んでみました。

エリヤフ・ゴールドラット ”The Choice”

「ものごとは、そもそもシンプルだ」と信じることを主張しています。自然科学の分野で成果を挙げてきた筆者だからこその視点でしょうね。

・たとえば、品切れと売れ残りという問題に対して、賢い人ほど根本的な問題を「需要予測の精度向上」としてしまう。だが、これでは問題は解けない。「ものごとはそもそもシンプルだ」というレンズを通して問題にあたることで、抜本的な解決策が見えてくる。
・複雑な事象をシステムとして構造化し、根本的な問題をさぐる。現実に発生している現象の自由度はそれほど高くないことがほとんどだ。ものごとはそもそもシンプルだと信じ、掘り下げていくと、原因が収束していく。
・望ましくない状況は、「根本的な対立を解決せずに妥協した」結果であると考え、根本的な対立が何かを見出す。(たとえば、「品切れを防ぐためにたくさん注文する」VS「売れ残りを防ぐために少なめに注文する」)そしてその前提を見つけ、その前提を疑う。(たとえば、正確な数量を注文する唯一の方法は、前もって将来の需要を知ること)

・クライアントに特定の行動を提案するとき、その行動と成果の因果関係を理解してもらわなければならない。理解してもらうときには、「クライアント自身の経験」をもって検証する。そして、テストを通じてその提案の実効性を体験してもらう。
・よくできたソリューションというのは共通点がある。それは、どれもごく当たり前のことで、最小からわかっていそうなことだということ。しかし、それに気づくのは、いつもソリューションができあがってからのこと。ソリューションを完成させた後で、なぜこんな当たり前のことにもっと早く気がつかなかったのだろう、とがっかりするのが常である。

・ゴールドラット・グループのコンサルティング・フィーはクライアント企業の企業価値増加分の10%で、業績連動制をとっており、数百万ドルという契約になるのも当然である。
・ゴールドラット・グループの主催するセミナーに参加した企業は、半数程度が実際のプロジェクトのコンサルティング申し込みへとつながる。

なるほど、体系化はされておらず、ゴールドラット博士の思いつきのような本にも読めるのですが、着想として参考になる部分もありました。それにしてもゴールドラット・グループっていろんな形の「Just in Time」を、まだその手法が導入されていない企業にはめ込む、というソリューション一本なのかな。Just in Timeの導入は簡単なことではないだろうし、結果としてゴールドラット・グループは反映しているのだから、もちろん問題はありません。この本の中のわずかな事例だけで判断するのは早計ですが、問題解決というよりは、ソリューションプロバイダのようにも思えます。

借りた本なので、早く返さないと。

中国とつきあうには

たくさん本は読んでいるのですがブログにアップするのが手間でサボってしまっていました。

高橋基人 ”中国人にエアコンを売れ!”

ダイキンの中国ビジネスを立ち上げ軌道に乗せた人の本です。中国ビジネスの裏話が満載で本当におもしろく、よい本です。が、腹芸、寝技、袖の下のオンパレードで、真似するのは若造には無理だな・・・。たくさんのノウハウが書かれていますが、人脈と情の世界をどう制するかという話なので、もっともっと修行が必要そうです。

中国ビジネスのコツ
・ビルの建築時に「ダイキン」の名前を設計図に入れてもらうため、中国建設設計院を徹底的に囲う。囲い方は一緒に酒を飲む、旅行をする、とにかく人間関係を作る。そして会合にかならず「お土産」を用意する。
・政府高官の人事情報を誰よりも早く入手し、入手したらすぐに挨拶に伺い、その人が昇級したら再度挨拶に伺う。
・交渉の際は番頭を狙い撃ちする。番頭に取引を持ちかけ、渋ったら「今後一切御社とは取引しません」というメモにサインしろと迫る。番頭は意思決定できないので、とりあえず商品を置いてもらえることになる。
・どこの土地に行っても最初に公安局、公安局長とは仲良くなっておく。
・血縁、地縁を大事にする中国の風習を理解し、政府高官の血縁と仲良くなっておく。日本に帰ってきても関係を絶やさなければ、彼らから最新の情報が渡ってくる。
・日本人は白黒はっきりさせるのが好きだが、中国はまだら色。適当に真面目で、清濁あわせ呑み、好奇心強く、政府の役人や政治家とつきあって情報を取ってきたりロビー活動をするのを苦にしない性格でないと中国ではやっていけない。さらに、中国の歴史や文化、習慣を頭に徹底的に叩き込んでおくべき。同時に、日本の歴史や文化も理解しておかなければならない。

中国人と付き合うために理解しておくべきこと
・中国は朝令暮改の国。日本企業がある土地に工場を建て、その後その土地のインフラが整うなどして地価が上がると、道路拡張などを理由に立ち退きを迫り、渋ると共産党員を動員して嫌がらせをする。
・中国企業は自社の利益につながるならどことでも組む。日産と組みながらトヨタと組んだって不思議ではない。組んだら徹底的に利用し、技術を盗もうとする。中国でのビジネスは「情」をからませたほうが絶対に負ける。
・日本には中国政府と契約している「コアマン」と呼ばれる中国人の「日本ウォッチャー」が270人ほどいる。政府の役人に限らず民間人であっても日本に情報源を持つ人は多く、情報ネットワークがきっちりできている。
・トヨタは中国から、日本の自動車会社で最初に中国に進出しないかと持ちかけられた会社だが、その条件として図面の提供を求められ、オファーを突っぱねた。同時期にフォルクスワーゲンも中国への進出を持ちかけられたが、彼らは図面を提供した。だが、その図面は二世代も前のものだった。日本人は生真面目にとらえすぎ。それでは中国ではやっていけない。
・中国人は面子を大事にするので、「あなたにこれができるか?」という質問はNG。「没問題(問題ない)」としか返ってこない。「こういう仕事をしたことがあるか?」などと事実を問うべき。ただし、とことん付き合ったら彼らほど義理堅い人間はいない。土地柄でも異なり、北京人は面子を意識するが、上海人とのトラブルは金でカタがつく。全般的には中国は拝金主義と思っておけば痛い目にあわずにすむ。
・酒に対する考え方は日本と全く違う。まず飲ませられる。そして、酒につぶれる人間は徹底的に侮蔑される。面子を大事にするので席次には注意する。招かれたときには食事は残す。すべて食べてしまうと「食事が足りなかった」という意味になってしまい相手の顔をつぶしてしまうことになる。

中国ビジネスに「本当に」必要なことが書かれている本です。同時に、中国ビジネスの厳しさを思い知らされました。

2009年4月12日日曜日

生涯プロフェッショナル

書き込みが月イチになってしまっていますが・・・なかなかこまめにやれないものです。ずっと前に読んでいたのですが書き込むタイミングを逸していた本があります。

Elizabeth Haas Edersheim
”マッキンゼーを作った男 マービン・バウアー”

久しぶりによい本だと思いました。最前線の現場の情報や知恵をトップに届け、組織の運営について客観的なアドバイスを与える仕事を経営コンサルティングと名づけたマービン・バウアー。そのマービンが59年間をささげたマッキンゼーの話です。倫理観に基づき自分のルールを厳格に守るマービンの思想・行動をまとめておきます。

・マッキンゼーは会社ではなくプロフェッショナル・ファーム。事業計画はなくあるのは大志。モノやサービスの買い手である消費者のためではなく、依頼人であるクライアントのために働く。
・気取った言い回しや婉曲な表現はしない。本当のことだけを正確に単純明快に話す。
・気になることや賞賛すべきことがあれば、すぐに手書きでブルーのメモに書いて社内に回覧させる。対話するだけでなく、文字に書いて明確に示すことが重要。
・服装には厳しい。靴は磨いてあるか、ブルーのシャツを着ているか、靴下は地味か、ひげはきれいに剃ってあるか、など。クライアントに信用されるためには、クライアントと同じような格好、無難な格好にしておけと指摘する。
・パートナーシップ形態にこだわり、株式公開には大反対。コンサルタントはIバンカーのように大金持ちにはなれないことを納得しなければならない。
・傾いた企業に入り込んでターンアラウンドすることには反対。一流ではない企業と付き合うことは評判を落とすし、マッキンゼーはターンアラウンドが得意ではない。一流のクライアントと付き合う機会を逃したら、もはやマッキンゼーはプロフェッショナルではなく、金儲けのために働くビジネスマンになってしまう。
・面倒見がよい。自分がかかわりを持つ人には頻繁に手書きの手紙を送ったり、式典には必ず出席したり、その人がどういう仕事をしていたかをちゃんと覚えていて、折に触れ「あの件はうまくいったか?」とたずねたり、自分の時間を使う。

また、マービンはプロフェッショナルとしてのリーダーシップを6項目挙げています。

①顧客の利益を最優先し、それ以外のことを考えない
②裏表なく正しいことを曲げないスタンスを維持しつつも、常に人の話に耳を傾ける
③とにかく事実にこだわり、事実に立脚する
④解決策を行動に結びつける
⑤すべてのメンバーに全力を尽くさせ、一分一秒を無駄に使わせない
⑥職業倫理を徹底させ、組織の信頼を築ける行為に対しては毅然と対処する

そのほか勉強になったのは、コマーシャル・ソルベンツ社へのコンサルティングの話。まだジェームズ・O・マッキンゼーの下で働いていたマービンは、コマーシャル・ソルベンツ社会長に調査結果を直言。指摘は正しいものの、会長は激怒。それについてマッキンゼーはマービンに、「君の結論はただしい。だが二つの間違いを犯した。年齢と状況判断だ。まず私に報告すべきだった。私から言えば、同じことを言っても彼はあんなに腹を立てなかっただろう」と指摘した。いくら正しいことを言っても自分の息子のような人間から直言されたら受け入れられない。相手の立場から自分がどう映るのか、自分の言葉がどう響くのか、相手の反応を考慮に入れなければ、どんな判断も適切にはなりえないことを学んだ、という経験です。

多くの経営者の尊敬を集め、精力的に働きながらも全く私欲がなく、99年の人生を全うしたプロフェッショナルには頭が下がります。

2009年3月10日火曜日

HBRの読み貯め

読み貯めたハーバード・ビジネス・レビューから気になった記事を記録しておきます。

10月号
Rainer Strack, Jens Baier and Anders Fahlander
"Managing Demographic Risk"
要するに高齢化に伴う退職にどう対応するかという論文ですが、結論から言えば現在の職務を洗い出して構造化し、若い人がローテーションすることで属人的な職務を組織としての能力にするということ。
Job Group(職務)⇒Job Family(職務単位)⇒Job Function(職能)と階層状に構造化した「ジョブ・タクソノミー」を作成し、職務間の近似性から配置転換の困難度を想定し、研修期間を設けるという考え方はなかなか参考になります。

Nitin Nohria 他
"Employee Motivation ; A powerful new model"
モチベーションには「獲得」「絆」「理解」「防御」の4種類があることが判明したという論文。どうやって検証しているのでしょうか?あまり納得できませんが、役に立つならよしとしましょう。
それぞれの整備の仕方ですが、

1.「獲得」 報酬制度の改革
2.「絆」 企業文化の構築
3.「理解」 職務設計
4.「防御」 業績管理と資源配分プロセスの見える化
とのことです。

Tony Schwartz
"Manage Your Energy, Not Your Time"
論文の論旨はさておき、論文の中で「散歩の効果」について言及されているのですが、散歩は運動になるだけでなく、「散歩中はあえて何か考えようとせず、すると左脳が休み、右脳が働き出す」というコメントが気に入りました。
左脳を休ませると、自動的に右脳が働き出すので、ずっと左脳を働かせ続けるのはむしろ非効率かもしれない、という発想はおもしろいです。

11月号
特に面白い論文はありませんでした。

12月号
Tim Brown
"Design Thinking"
イノベーションには「デザイン思考」が必要という話なのですが、そのデザイン思考を持っている人の特徴が述べられていて面白かった。以下のとおり。

・いろいろな人に感情移入し、複数の視点から世界を思い描くことができる人
・複雑な問題の中で、相反する部分をもれなく把握し、全く新しい解決策を生み出沿うとする人。
・楽観的な人。
・思考に終わらせず、実験をするのが好きな人
・他の専門家と、学際的に協力し合うことができる人

1月号
特に面白い論文はありませんでした。

2月号
Daniel Goelman,Richard E.Boyatzis
"Social Intelligence and the Biology of Leadership"
著者はEQの考案者。論文の趣旨は協調性や共感力がリーダーには必要だということで、EQの考え方とどう違うのかよくわかりませんでしたが、「業績の高いリーダーが部下たちの笑いを引き出す回数は、平均的なリーダーの3倍」という言及が興味深い。確かに私の周りでも、優秀なリーダーは周りをよく笑わせ、そして自分自身もよく爆笑しています。
ある先輩から「笑いの表情は強烈なので、顧客や部下の前で不安や自信のなさを隠すことができるから、あの人はわざとよく笑っているんだ」と聞きました。なるほど。

Linda A.Hill
"Where Will We Find Tomorrow's Leaders?"
内容はサーバントリーダーシップの話なのですが、面白い表現がありました。

「リーダーは羊飼いのようなものさ。ヒツジの群れの最後にいて、一番機転の利くヒツジを先頭に立たせ、残りはその後をついていかせる。背後から方向を指示していることは、決して悟られないように」

Rory Stewart
"My Extreme MBA"
この人はイラク進行後の連合国暫定当局(CPA)の派遣代表です。若いけど百戦錬磨の交渉人で、強烈なキャラクターのようです。気になったコメントは以下のとおり。

・できることではなく、自分が「やらなければならない」と考えていることにこだわる人は、権力を長続きさせられず、むしろ衰退してしまう。つまり実現可能なことをすぐさま実行に移すことが重要、という趣旨です。
・NGOが資金提供した研修を受けたアフガニスタンの若者は、問題解決のために方法論やフレームワークを用いたがる。だが、そんなことは求められていないどころか、逆効果ですらありうる。実際彼は、「NGOのトレーニングコースで学んだことは、何もかも忘れてください。そして、全員が協力しあい、家族で商売を営んでいると考えてください」と伝えているそう。これはフレームワークに汚染された若いビジネスマンにも当てはまるコメントだと思います。

Rakesh Khurana, Nitin Nohria
"It's Time to Make Management a True Profession"
Nitin Nohriaさんはリーダーシップ関係の論文によく出てきますね。おもしろかったのは「MBAホルダーの経営者は、そうでない経営者よりも、生涯にわたり継続して学習することに投資する割合が低い」という調査。要するに、MBAでしっかり勉強した人よりも、MBAを持っていない人のほうが、一生勉強し続けるということですね。
MBAでしっかり勉強してしまうと、やりきった感が出てしまう一方、資格としてMBAを持っていない人はそのコンプレックスから勉強をするのか、それともMBAなんて行かなくても勉強することが体の中で習慣化してしまっているからなのか、理由はわかりませんが興味深い結果です。

3月号
横山禎徳
"The Agenda Shaping Leadership"
東京大学でエグゼクティブ・マネジメント・プログラムを担当している方です。マッキンゼーで5年間東京支店長もつとめたスゴイ人。

「課題形成能力を持ち、英語はそれほどうまくなくとも、存在感があり、どこに出しても堂々としていて、話してみると機軸がしっかりしており、公共の精神もあり、話題や内容が豊かで引き込まれてしまい、自然に場をリードしてしまう、ちょっと強引だがとても魅力的な人物」

の育成のため、東大でプログラムをつくったとのこと。行ってみたくなります。この人たぶんありえないくらい優秀な人ですね。こんな明確な人材像を設定して、カリキュラムをつくれるなんてすごいです。他の著作も読んでみたくなりました。

植草徹也
"Leadership Competing with Everyone from Everywhere for Everything" 
製造設備への投資を絞り、低賃金の労働力で代替する「ディスポーザブル・ファクトリー(使い捨て工場)」という発想がおもしろい。イノベーションには実験が必要という前述の論旨にも沿います。
あと、P&Gの幹部候補生は、「ディスティネーション・ジョブ」を自ら設定するというのもおもしろいですね。それぞれのディスティネーション・ジョブに必要な能力、経験なども明示されていてすばらしいと思います。べリングポイントのキャリア形成プログラムにも、「スターモデル」というのがあってキャリアの描き方が見える化されていると、本号の広告記事に掲載されていました。

ハーバード・ビジネス・レビューはボリュームが多くて読むのが大変ですが、最新の経営理論のトレンドを知るのにはちょうどいいです。どう使うんだ?というものも多いですけどね。

2009年2月21日土曜日

出張ラッシュ

ここのところ出張ラッシュでした。今年に入ってからの出張を記録しておくことにします。
1/5-6 大阪
1/20-21 京都
1/29-30 大阪
2/1-2 福岡
2/4-5 京都
2/5-6 名古屋
2/9-10 京都
2/15-16 大阪
2/17-18 仙台
2/23-24大阪

疲労というのは移動距離に比例するという話を聞きました。移動時間よりも移動距離が肝らしいです。2月だけでも相当移動しているので、疲労がたまってい
るかもしれません。ホテルで宿泊するのは多少ストレスになっているかもしれませんが、私は出張好きなので気にならないですね。

大阪に行く機会が何度かあったのですが、大阪駅のちょっとはずれにあるホテル阪神は、広いサウナと温泉があって最高。大阪に行くときには今後はホテル阪神を使うつもりです。

写真は福岡の櫛田神社、名古屋の駅中のスタ
バから見たモード学園ビル、仙台に行ったときに立ち寄った東北大学の食堂と、ホテル阪神の前にある不可解な巨大アート。

ベンジャミン・バトン

2/11に、観たい観たいと思っていた、「ベンジャミン・バトン」を観てきました。私はブラッド・ピット大好きなので、彼が出演しているだけで満足なのですが、いい作品でした。デヴィッド・フィンチャーの作品は暗い、よくわからない、ってことが多いのですが、この作品のメッセージはわかりやすかった。まあ暗いのは暗いんですが。

老人の姿で生まれたベンジャミンは、幼いころから長くは生きられないと言われ続け、また老人ホームを営む家で育ったため、身近に死を感じるところにあったし、作品中でも人が死にまくります。たくさんの死に立ち会うベンジャミンは意外と淡々としていて、それがいっそうそのシーンを引き立てます。

ベンジャミンはヒロインのデイジーを生涯愛し続けるのですが、二人の関係が切なく考えさせらます。普通、恋愛や結婚だけでなく、すべての重要な縁というのは、それぞれが自分の人生を歩んでいて、どこかでその道がぶつかり、癒着して二人の道になっていくものです。ただ老人で生まれどんどん若くなるベンジャミンにとっては、他のすべての人と逆向きの道を歩いているようなものです。皆が老いていく中で若返るわけですから、ベンジャミンの人生と他の人の人生は交差するしかありえないし、深い関係を築ける期間はほんの一瞬になります。

デイジーとはずっと一緒にいるのですが、人生が90年とすると、デイジーと近い年齢になれるのは45歳くらいのときのほんの一瞬なわけです。ベンジャミンはそれくらいの年齢のときに、鏡に向かってデイジーと肩を組み、「この姿を覚えていよう」と言うのですが、素晴らしいシーンですね。ベンジャミンのような境遇でないにもかかわらず、自分は多くの出会いをただの交差点にしてしまっているなぁと反省です。

ケンカばかりのテーブル・マナー

2/8には、劇団をやってた友達に誘われ、いわゆる演劇を見に行きました。ミュージカルは観たことありますが、劇は初めて。

新宿の紀伊国屋サザンシアターでやってた、松尾貴史主演、「テーブル・マナー」という作品です。三人の兄妹とその夫・嫁・恋人をあわせた6人が、ある週末に兄妹の実家に集まり、ユーモアたっぷりにケンカしまくる内容です。小さなステージを6人が駆け回り、カラッと笑えて楽しかったです。

それにしても役者というのはプロですねー。ミスをしないというのはもちろんですが、動きが自然すぎていつの間にか引き込まれます。発声もすばらしい。ライブ感たっぷりで映画よりおもしろい。できればもう少し前の方の席だと、細かい表情とかも見えてよかったなと思います。

友達の話によると、この作品は松尾貴史が出てるということでもわかるとおり、かなりレベルの高い役者がやっていて完成されてるとのこと。荒削りな若手役者の劇もまた違う面白さがあるとのことなので、ぜひ観てみたいです。

その友達も演劇やったりしているのを聞いて、私も劇を見るという受身の姿勢ばかりでなく、「自分から何か発信しなければ」と焦りを感じてしまいました。

次世代アートはインタラクティブ

2/7の午後、六本木の新美術館でメディアアート展というのがあったので遊びに行ってみました。アニメーションとか、ゲームとか、そういうメディアコンテンツによるアートをたくさん展示していて、わかりやすいおもしろさでした。インタラクティブなアート(たとえば人間の動きを感知してアニメーションが動くとか、あるいはゲームとか)などは特に盛況でした。入館無料ということもあり、大盛況で歩くのも大変。話題のWii-FitやTENORI-ONなんかもありましたね。

会場で、会社に同期で入社した友達、今はITベンチャーに転職した友人に偶然会いました。どうやら、今回の展示でも盛況だった、「天井から地面にプロジェクターで映した映像と、みんなが持っている携帯を連携させて、魚釣りをするゲーム」の製作に関わっていて、担当者として来たとのこと。面白いことやってるなぁと感動してしまいました。

ちなみに写真は「風の音楽 ephemeral melody」という作品。シャボン玉を金属の棒に向かって大量に噴出し、金属の棒にあたってシャボン玉がはじけることで音楽(?)を奏でるというアートです。わかりやすくておもしろい。

久しぶりのスケート

1/31、かなり久しぶりにスケートをしました。高田馬場にある、セイコーのスケートリンクです。十数年ぶりかのスケートでしたが、案外うまくできました。コツだけ記録しておきます。

慣れないうちは転ばないように、内股、つまりスケート靴の刃が外側に向きがちです。ただ、それではまともに滑れません。スケート靴の刃の「上に乗る」感覚で、内股を矯正すると、スーっと滑れます。内股だと、片足で蹴って両足で滑ることしかできませんが、スケート靴の刃に乗り、体重を真下にかけられるようになると、片足ずつ、スー、スーっと滑れます。

筋力も必要のようで、私は右足は容易にまっすぐにできるのですが、左足は内股になりがちでした。これは両足の筋力が左右でバランス取れていないからだと思います。

スケートをすると、地上の歩き方も矯正されます。姿勢をよくし、両足への体重のかけ方を均等にするのにスケートは効果的だと思いました。

都内テニス

1/24、2/7の土曜は、会社の先輩たちと都内でテニスをしました。ひとつだけまた新たなコツを見つけたので記録。

サーブのとき、グリップを短めに持つとラケットのコントロールができ、縦スピンがかけやすいということ。打点を高くするためにグリップエンドを握ると、サーブのときに手首が使えなくなるためフラットしか打てず、コントロールもしにくい。

このコツの発見のおかげでファーストサーブの確率がかなりあがって調子よかったです。

2009年1月12日月曜日

銀座の絵本カフェ

1/10は三連休初日、年末年始でだらけすぎたせいか、仕事始めの週はきつかった。ゆっくりやすみたかったので、ちょうど日経新聞の朝刊で紹介されていた、銀座二丁目の昭和通沿いにある、絵本カフェに行ってみました。

絵本カフェというのは、絵本の漫画喫茶です。ただし、館のような厳かな雰囲気でちょっと豪華なインテリアにしています。時間制で課金されるのですが、デザートや食事を頼むと120分、ドリンクを頼むと60分という形式になっています。デザートは大体2,500円、ドリンクは1,000円くらいの価格体系で、結構高め。もちろんサービス料が含まれているのですが。

デザートには「長靴をはいた猫」など、物語の名前がつけられており、なかなかファンシー。ファンシーなだけでなく、ちゃんとしたパティシエがついているのではないかと思われるような、凝ったデザートです。高価格なだけあります。味もなかなか。

価格帯が高めなのはデメリットではありますが、そのために混雑がなく、若者たちが少なく静かなので、価格設定はあながち否定できません。サービスもよいです。店員はみな絵本に詳しい。大学で文学を専攻していたりする学生がバイトしているのでしょう。メイドのような格好をしているのは勘弁してほしいですが。

「はっぱのフレディ」「ぼくをさがしに」「百万回生きたネコ」などの有名どころはやはり感じるところがあります。ダイレクトに感性に訴えかけるのは絵本ならではです。ベストセラーになった仕掛け絵本の「Gallop」は単純におもしろく感心してしまいます。マイナーなところでは、「Sad Book」(もしかしたらメジャーなのかも)が気に入りました。悲しい本なのに、1ページめが笑顔の絵なのです。そして、

「これは悲しんでいる私だ。
この絵では、幸せそうに見えるかもしれない。
じつは、悲しいのだが、幸せなふりをしているのだ。
悲しく見えると、ひとに好かれないのではないかと思って
そうしているのだ。」

悲しみに浸れる絵本です。

絵本にはほとんど文字がなく、ストーリーすらない場合も多いです。解釈を読み手に任せているにもかかわらず、それなのに泣ける絵本があるのは不思議です。それだけ自分が歳をとり、経験を重ねたということなのでしょう。

年末年始はのんびり

1/1は初詣。実家に帰省し、近くの寺社を巡りました。おみくじは今年は中吉でした。ここ何年か、大吉は引けてないですね。

年末年始に帰省していましたが、自宅周辺の喫茶店や美術館をうろうろしたり、バッティングセンターや映画を見たり、実家でテレビやDVDを見ながら暴飲暴食したりして、のんびりすごしました。

そんな中年末に、ピクサー・アニメーションの「WALL・E」を観ました。荒廃した地球を掃除するロボット、ウォーリーが、地球を脱出した人間たちのつくったロボット、イヴのミッションを助ける物語です。

卓越したCGに感心するのはもちろんですが、なんといっても内容がすばらしい。基本的にはウォーリーとイヴのラブ・ストーリーです。技術が進みに進んだ遠い未来の話で、教訓的なメッセージもたくさん含まれていますが、やはりラブ・ストーリーとして一級品というところが気に入りました。ウォーリーもイヴもロボットで、しゃべれないにもかかわらず、二人が恋人同士のように思えてきます。いい映画です。

また、年始にはDVDで燃えよドラゴンと、ボーン・アイデンティティ/スプレマシー/アルティメイタムを観ました。映画ばかり見すぎ?

燃えよドラゴンは期待通りの作品で、ボーンシリーズは謎解きというよりアクションが秀逸でした。三部作というやり方はあまり好きではありませんが、それなりに楽しめました。三つの中で特に気に入ったのは、スプレマシーでしょうか。アクションが迫力あるのと、メッセージ性が強いためです。おまけのメイキング映像を見ると、アクションがよりおもしろく観られます。メイキングで一番感動したのもスプレマシーですね。

初めての競馬

12/28は有馬記念でした。競馬には興味がなく、やったこともありませんでしたが、会社に競馬好きの人がいて話を聞いているうちに、一度やってみようかという気になりました。

予想の仕方も、馬券の買い方もよくわからなかったので面白かったです。なんといっても自動販売機の能力がすごいです。マークシート形式のシートに記入したチケットを重ねて入れると即座に認識し、表示された金額を入れると馬券が出てきます。それが異様に早いのです。自動改札とかより高機能な装置を使用しているのでしょう。それだけJRAが儲かっているという証でもあります。

結果は・・・一着がド本命、二着が大穴で難しすぎ。外してしまいました。もう競馬はいいや、と思えたという意味では、外してよかったのかもしれません。

久々の梅田

年末年始は全く更新できていないので、まとめて。

12/19に大阪の梅田にあるスカイビルという場所で仕事をしていたのですが、ここはエリア有数のデートスポットということで、いろいろなクリスマスイルミネーションをしているのですが、巨大なツリーだけでなくメリーゴーランドや奇妙な屋台ができていたりなど、ちょっと落ち着かない雰囲気。梅田のこのあたりはいま開発中のようですね。

梅田駅周辺は渋谷センター街のような雰囲気で、いまっぽい建物にちょっと高めのレストランが入っていたりなど、進んでいました。