2009年8月9日日曜日

ソフト会の帝王

世界征服から、一転苦境に追い込まれつつあるビル・ゲイツが、絶頂期にあったときのゲイツ本です。

ジャネット・ロウ ”ビル・ゲイツ 立ち止まったらおしまいだ!”

・高校生のゲイツはIBMやDECに手当たりしだい電話し、コンパイラやエディタを売り込んだが、断られっぱなしだった。そんな中、過去にバグ取りのアルバイトでつくった「問題点報告書」がある技術者の目に留まり、本格的なプログラムの仕事が舞い込んだ。テキスト化して残るコンテンツは手を抜かずに作りこむこと。

・マイクロソフトは、ハードワークを社員に強いる。そのペースが保てるひとつの理由は、ゲイツが眠らないこと。彼は常に新しい収入源を探している。

・ゲイツの檄の飛ばし方は尋常ではなく、周りが警察を呼ぼうとするほど。メンバーが考え抜いたかどうかを試している。準備が十分でないままゲイツと話すことはもってのほかだが、反論する人間をゲイツは尊敬する。

・ゲイツは年に数回、「Think week」を設けている。オフィスをはなれ、別荘でコンピュータ科学の最前線の話題を扱った博士論文を読んでいる。

・ゲイツは毎晩1時間以上、週末には数時間を読書に充てる努力をしている。新聞も毎日読み、週に数冊の雑誌に目を通す。興味の幅を広げるために、拾い読みではなく隅から隅まで目を通す。ゲイツの愛読書は、「華麗なるギャッツビー」「ライ麦畑でつかまえて」など。ビジネス書でゲイツが推薦するのは、「GMとともに」。ゲイツは熱心な読書家で、旅行には読みきれないほど多くの本を持っていく。

・ゲイツの一番の興味は「人間の脳」近年は遺伝子工学にも関心を寄せており、「遺伝子の川」という本を愛読している。

・遺伝子工学に魅力を感じてはいるものの、ゲイツは真剣に「他の道を選んでいればよかった」と考えているわけではない。ゲイツは「決断」ということを大事に考えていて、いい言葉を残している。

「同じ決断を二度するな。最初の決断に十分時間をかけて確固たる判断を下せば、同じ問題を二度考えなくてすむ」

「私は過去を後悔するような無駄なことはしない。私は決断をした。そして、その決断を全うする最善の方法は、ひとたび決断したら決してぐらつかないことだ。もしかしたら偉い医者になっていたかもしれないのに、とか、すごいテニスプレーヤーになれたかも、とか、あるいはプレイボーイ、あるいはポーカーの名手になれたかも、などと考えてはならない。自分が決めたことをうまくやり遂げるには、覚悟を決めて、自分の仕事に前向きにならなければならない」

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