2008年5月12日月曜日

自作レシピとセルフカウンセリング

今日はお台場のビッグサイトでアパレルメーカの社販がありました。仕事の関係で入場券をもらったので行ってみました。これまで社販というのは行ったことがなかったので興味があったのですが、敷地が広すぎるのと、人混みがすごいのとで落ち着いて見て回れず、「これなら定価でいいから、お店でゆっくり買いたいな・・・」と思ってしまい早々に出てきてしまいました。

帰りに食材を買い、夜は久々に自炊しました。ピーマンと納豆をオリーブオイルで炒め、細いパスタにあえるという酷い思いつき料理ですが、なかなかおいしかった。食事しながらさらっと本を読みました。

金井壽宏 ”会社と個人を元気にするキャリア・カウンセリング”

経営学であるキャリア論の話と、心理学、特に臨床でカウンセラーをしている方のお話をまとめたもので興味を持ったのですが、それほど目新しい話はありませんでした。ちょっといいなと思った言葉は、「修破離(しゅわり)」という言葉です。意味は、「型から入り、真似をし、工夫して自分らしさを出し、最終的には型から離れる」ということです。私はスポーツでも、研究でも、仕事でも、まずは型から入るタイプなので、とても共感できる表現です。

「修破離」をもう少しかみ砕いて、以下のような提言しています。
①自分を貫くことにこだわれ
日本の会社ではつい自分を会社にあわせがち。もう少し言いたいことを言ったほうがよい。議論することが大事だ。

②仕事・愛・遊びを心にもて
フロイトは精神の健康に、「仕事」と「愛」が必要だと説いたそう。これに「遊び」(ブレーキの遊びという意味と、遊牧する、つまり自由に動けるという意味も含まれている)を加えてよい。日本人はあまりにまじめで、型にはまることは上手だが、それを破るのは苦手なので、強制的にでも遊びを重視すべきだ。

③フォロー・ユア・ハート
自分の心の声に従い、志高いレベルで、わがままになれ。

3つ挙げていますが言いたいことは同じで、「そんなに会社に自分をあわせることばかりに苦しまないで、わがままになりなさい」ということです。このほかにも、実際のキャリア・カウンセリングでの応答をカウンセラーが克明に例示していたりして、参考になります。カウンセラーの主張も、「自分の器以上のことはできない。自分の意志決定や行動、自分のいる環境、また自分に降りかかる災難も含めて、実は全てが自分にとってちょうどいいようにできている」という発想が根本にあります。確かに、こう考えると気が楽になります。

ネガティブな意味でのストレスだけでなく、将来のキャリアをどう描こうかと迷っているときのポジティブなストレスも、うまくコントロールしていないと、精神的な健康を維持するのは難しいなとあらためて気づかされました。

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