2008年5月25日日曜日

友人との雑談

今週は2人の友人と久々に会い、食事しました。

一人は趣味で心理学を勉強している人で、彼が言っていたことでおもしろかったのは、「 感情は対象を持たない」ということです。例えば上司に理不尽なことを言われて不快になっているときに、全然関係ない同僚からぱっと声をかけられて、その人に怒りをぶつけてしまう、というように、感情はその原因と関係なく作用するということです。この例のように、ある感情を発生させるきっかけと、それが対象を変えて発露する時間が短いと直感的にもピンとくるのですが、彼が言うには時間は関係ないとのこと。自分でも理解できない感情の発露、例えば理由がわからないのに憂鬱な日々が続くとかという症状は、ちょうど今というタイミングで、ただ「情動の固まり」が「閾値」を越えただけで、本当の原因は違うところ、例えば遠い過去の出来事にあったりするということです。精神的な変調の原因が、自分でも全く思いもよらないような、ただ精神的に極めて近い人間関係にあるということもあるそう。これは興味深い。

もう一人の友人は経営不振の企業などを支援する仕事をしているのですが、彼が言っていた中でおもしろかったのは、企業の支援はチームを組んでやるのですが、そのチームは例えば「経営全体を見るのが得意な人」「販売の仕方を考えるのが得意な人」「組織図を描くのが得意な人」「その業界の動向に詳しい人」というように、特定の分野の専門家が集まるのではなくて、「経営に関して全部わかる、あるいは努力してわかろうとできる人」が、「すごくできるシニア」「それなりにできるミドル」「がんばっている若手」のような形でチームを組むのだそうです。ただし、業界の専門性は、チームメンバー全員がある程度持っているとのこと。専門家チームがよいのか、何でもできるメンバーを集めたチームがよいのかはわかりませんが、チームの力を最大化するには個人としてどうあればよいのか、を考えさせられる話でした。

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