2008年5月18日日曜日

アカデミックなともだち

今日は大学時代の友人と会いました。2年ぶりくらいでしたがそんなに時間が空いたような感触はありませんでした。北千住付近の小さな飲み屋で18時すぎから24時前くらいまで話していました。

彼は今も大学に残って研究をしています。名刺には「助教」とありました。今は、助教授とか助手とかはなくて、それぞれ「準教授」「助教」と呼ばれているらしいですね。同期なのに、もう大学の先生です。

大学の世界、アカデミックな世界は実力主義そのもので、本当に自分の力だけで生きて行くようです。準教授や助教は契約社員みたいなもので、数年で次の勤め先を探して出て行きます。

短期契約であるためにその間に成し遂げたいことも明確なのですが、だからといってスケジュールをきっちりつくっているわけではないようでした。学術研究の世界では、見込み通りに成果があがることの方がむしろ珍しいし、スケジュールなど意味をなさないことも多いからです。日々納期に追われる企業勤めとは違うなと思いました。

また、案外雑務も多くて、スポットで研究とは全然関係ない仕事が舞い込むことも、スケジュール通りにはいかない一因だそうです。彼は極めて頭がよく、素晴らしい研究成果をあげているのですが、それでも研究だけに没頭できるわけではなくて、その辺は大学といっても企業と同じだなぁと思ってしまいました。

企業人である私より雇用はずっと不安定なのですが、彼はそれをリスクだとは全く思っていません。数年契約であることをむしろメリットと考えているという話は非常に参考になるとともに、勇気づけられます。

あまり中長期的なキャリアを考え込むよりも、自分の軸は持ちながら、今できることをしっかりやって成果をあげ、その努力の中で出会う人とかをきっかけに次のキャリアを考えるような方法の方が、人生楽しそうだなと思いました。

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