2008年7月21日月曜日

世界企業に学ぶ

ハーバードビジネスレビュー 2007年11月号
いろいろな企業の経営スタイルの特集をしていました。気になった企業をいくつか。

①モトローラ:技術者のマネジメント方法
技術部門と営業部門の人材交流、ローテーションは正しいと思わない。経営陣にも技術者にも顧客訪問を促す。顧客訪問状況を緻密に調査したところ、経営陣と技術者の顧客訪問回数が全く不足していた。会社を挙げて、顧客と一体になるべく努力している。
技術者の問題は「when」を考えないところ。例えば「テレビ電話」とか、ある商品を、「売れるはずだ」と思っても顧客に受け入れられないことは多い。ただ、5年10年するとそれが飛ぶように売れる。技術者のマネジャーは、自分のはやる心を絶えず静め、自らを律する必要がある。

②グルッポ・セムコ:自由すぎる人材マネジメント
経営陣を示す「カウンセラー」、事業部長で構成される「パートナー」、その他の社員全員を「アソシエート」、プロジェクトチーム、タスクフォースチームの時限的なリーダーを「コーディネーター」とし、社員の肩書きを4つにした。一般社員のアソシエートがパートナーより高給取りの場合もあり、マネジメントは自由奔放である。他のアソシエート全員による面談と承認がない限り、採用や昇進を実施しないなど、「階層組織」「官僚主義」と徹底的に戦うための信じられないような制度が整備されている。

③LVMH:ブランド確立の条件
スター・ブランドの条件は、「タイムレス」「モダン」「急成長」「高収益」という四つの相矛盾する特性を同時に実現させること。その中でも「高収益」はアトリエ、すなわち工場で上げる。工場のどのプロセスのどの動作、ステップも、最新のエンジニアリング技術で整備されており、徹底的な低コスト高品質の調達を行う。最先端の自動車工場とほとんど変わらない。ハンドメイドプロセスが多くても、効率は高い。

④ザラ:高速サプライチェーンマネジメント
デザイナーが製品のデザインをしてから、流通までをわずか15日で行う。「片手は工場に、もう一方の手は顧客に触れていなければならない」という徹底的な商品管理、超高速サプライチェーンを構築している。

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