2008年4月12日土曜日

人事部を廃止した積水化学

積水化学の人材マネジメントを紹介する記事をネットで読みました。かなり刺激的ですが、人事部を廃止して、CSR部の中に人材グループとして移したそうです。

要するに、「社員の能力や適正で評価をしたり配置をしたりする機能は会社にはいらない。それは社員の可能性を狭める。重要なのは能力や適正ではなく、本人の意志だ」という思想でマネジメントが行われています。

具体的には、
・本人が手を挙げなければ昇進や異動はできない。
・人事部ではなく直属の上司や先輩がコーチとなる。
・取締役は着任したら2年間塾を開く(変革塾)。そして、自分のやりたいことをイントラネットで述べ、仲間を募って議論する。
・ビジネスリーダー向けの経営学の研修(際塾)を実施している。
・新規事業を作り出す人材として、必ずしも「評価が優秀な」社員ではなく、「とんがった」社員を集め、専任で検討させる(志塾)。

こういうことを規模の大きな、歴史ある会社でやるというのはすごいですね。チャレンジングな取り組みだと思います。が、リスクも大きいでしょう。

こういう人材マネジメントにはついていけない社員も少なからずいます。社員がついてくれば活気あふれる会社になるでしょうし、社員が新制度にアレルギー反応を示せば、組織の崩壊を招きます。しばらくウォッチし続けたい会社ですね。

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