2008年8月11日月曜日

ソウル・フレンド

韓国の友人が東京に遊びに来てくれました。
彼はこの秋から留学することになっており、日本の知人への挨拶がてら、各地を観光して楽しんでいるとのこと。
お昼をいっしょに食べながら、久々にいろいろ話しました(彼は日本人より日本語が上手なのです)。

彼は歴史に造形が深く、三国志や朝鮮半島の歴史、そして日本の歴史にも明るく、話していて非常に刺激を受けます。
現在の日本のものづくりの強さ、技術へのこだわりの強さを、世界最古の会社の会社である「金剛組(法隆寺などを建立した宮大工集団)」に由来する日本の歴史的価値観に絡めて語る彼を見ていると、「金剛組」という言葉を耳にすらしたことのない私は何と自分の国を知らないことかと思い知らされます。
日本人よりもずっと日本に敬意を持っていて、松下幸之助や本田宗一郎の手記を買いたいとメモ帳にリストしていました。

彼の影響からか、最近は私も歴史に興味を持ち司馬遼太郎など読んでいます。日本の歴史を知ることは、日本人である自分への理解を深める一助になるとつくづく感じます。

いろいろ世間話もしましたが、メインはやっぱりキャリアの話。
彼は彼が将来的にやりたいと考えていることをすでに実現している人を探し、次々と会い、今何をすべきかについてアドバイスを受け、そしてその結果、留学という形で一歩を踏み出しました。

身近な友人が自分の道を切り開く姿に勇気をもらう一方で、「自分は何をやっているんだ」と、焦りや不安が強烈に募ります。
彼は「自分が本当にしたいことが何なのか、悩む気持ちはわかるけど、小さいことでもいいから、興味のあることをいろいろと試していった方がいい」と言っていました。
「今年中に何かしらの行動を起こすことを、自分と約束してほしい」とまで言ってくれました。そこまで言われたら、私も行動を起こすしかありません。

彼の留学先に私は次の冬休みに遊びに行こうと思っています。そのときに土産話をたくさん持って行くためにも、ぼんやり過ごしている場合じゃないですね。

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