2008年8月24日日曜日

SFはインスピレーションの源泉

またもや頭の使い方の特集。最近大流行です。

東洋経済 2008/8/16-23
でもあまり参考になったものはないかな。以下のポイントくらいかな
・アウトプットの前提がない情報収集は頭に残らない
・一週間の時間割をつくり、まず自己投資の時間を確保する
・仕事とは解決すべき問題に答えを出すことであり、作業は仕事をするうえでの手段であると明確に区別する
・仮説とは当たりをつけることであり、間違えてもよいから仮設思考をし続けることや、2階層上の立場から考える訓練をすることで鍛えられる

東レ経営研究所の佐々木常夫社長のインタビューは強烈でした。
肝臓病とうつ病を併発し、2度の自殺未遂をした妻、自閉症で精神病院に入院する長男、長女も自殺未遂、と壮絶な家庭環境の中、同期トップで東レ取締役に就任したというのは想像を絶します。いまや佐々木氏はワークライフバランスの第一人者的存在となっているようです。

彼のタイムマネジメントの極意は以下のとおり。
・年間、月次、週次、日次の徹底的なスケジューリング
・飛び込みの仕事で自分の時間の7割は飛ぶという覚悟
・議事録は何をおいても当日中に・完璧を求めず、8割りの出来でよしとする
など。勉強になるところは大きいですが、私ならこういう家庭環境になったら、ある程度仕事を諦めるだろうなと思ってしまいました。

 「フィンランド式対話」という特集も面白かったです。ディスカッション、ディベートではなく対話です。直感とは逆の意見を正当化したり、対立する意見の両方を正当化したりなど、「絶対」という発想を捨てることを出発点としています。

夏野剛氏のインタビューも面白かったですね。もしかすると時の人?かもしれません。
ペンシルバニア大学ウォートンスクールでMBAをとり、ハイパーネット社の経営で失敗。その後NTTドコモでiモードやおサイフケータイを開拓し、若くして執行役員となった業界のキーパーソン。

今では慶応大学の教授をしていたり、ドワンゴでニコニコ動画の黒字化に取り組んでいたり。最近さまざまなメディアでニコニコ動画というフレーズをよく目にするのも、夏野氏の仕業だと思います。ほかにもトランスコスモスやセガサミー、SBI、ぴあなど、いろいろな会社で役員をやっている。

合議制ではイノベーションは起こらず、強烈なリーダーシップのあるアップルでiPhoneが生まれたのは必然という考え方には大変共感します。

物理の法則にちゃんと準拠したSFが大好きで、SF小説やSF映画に未来を描くためのインスピレーションを得ているというのもおもしろい。確かにSF映画は未来志向のテクノロジーギークにとって、アイデアの源泉になると思います。マネしよう。

彼は日本におけるITの牽引役の一人のようですね。だからいろいろな会社から引っ張りだこなのでしょう。引き続き要チェックな人物です。

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