2008年8月31日日曜日

経営者となる人材

Think! 2008 No.26

本号は面白い記事がたくさんありました。経営者のヘッドハンティングを生業としている岡島氏の記事では、McKinsey社で言われている、

・Don't boil the ocean!(仮説思考で情報収集をせよ)
・空・雨・傘(現象・解釈・行動をちゃんと噛み砕いて説明すること、解釈を抜いて行動を説明しても、聞き手にはぴんとこない)

などの話が紹介されていました。いまさら感はあるものの、目からウロコが落ちる感じがします。

また、ヘッドハンターが求める人材として、

・自分の成果を事例ベースでなく、客観的、相対的にいかに優れた結果であるかを説明できること
・情報や知識を知っているだけでなく、使えること、実際に人に動いてもらって成果を出すこと
・相手(人、会社)の志向、能力、文脈、背景を徹底的に理解すること
・相手が行動しやすい大義名分をつくり、win-win関係を築くこと

などが紹介されていて、これらもやはり当たり前のことではありながら、気づかされることが多いです。 

もうひとつ、先日カルチュア・コンビニエンス・クラブのCOOに外部から大抜擢された柴田励司氏のインタビュー。

「コンサルタントから経営者になったが、コンサルタント的な仕事の仕方、つまり目の前の課題に対してちゃんと咀嚼し、判断するという仕事の進め方ではとても間に合わない。15分、30分おきにまったく異なった領域の経営課題に対して意思決定をしなければならない」

「仕事には人間関係が必須であり、人間関係を築くには、真面目に下らない話をすることも大切。競馬や飲み屋の話ばかりを繰り返す同僚に対し、どうして仕事の話題を口にしないのか不満に感じることもあったが、改めるべきは自分自身だと気づいた」

といったコメントには、身につまされる思いがします。

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