2008年8月18日月曜日

やっぱり残業は必要?

「残業はするな」というトリンプ元社長、吉越浩一郎氏の記事を目にする一方で、こんな記事も。 

日経ビジネス 2008年7月14日号
吉野屋ホールディングス社長 安部修仁氏 「労働時間を限る弊害」

マクドナルドの訴訟をきっかけに、店長にも残業代を払うべきだという一連の騒動がありましたが、吉野家では30年前にすでに店長に残業代を払うようになっていたそうです。

ですが、残業代を払うようになって、店長のモチベーションは下がってしまったそうです。店長は「店舗の責任者」というプライドで仕事をしていたのに、アルバイトと同じような扱いになってしまったからだとのこと。

ちょっと経営者に都合のよい理屈ですが、まあそれはよいとして、安部社長が言いたいことは「未来のリーダーを目指す人材は、集中的なハードワークが必要な時期がある」ということ。

過剰労働ややらされ感はもちろんよくないので、労使の信頼感は重要だが、自己啓発意欲の強い人材は仕事に費やす時間が長く、同じ能力であれば長時間の仕事をこなした人が成果を出していると言い切っています。そして、こういう経験の差は時間が経つほど、明快に表出してくるとも。

やっぱり、睡眠時間を削ってでも仕事をしなければならない時期というのがあるだろうというのは、とても共感できるところです。マネジメントクラスになったら、もちろん時間や量ではなく、質だけが問われることになるのだろうと思いますが。

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