2008年3月19日水曜日

アジャイルという競争優位

今日はシステム開発者、システムコンサルタントの方々と飲みました。
いろいろ盛り上がりましたが、はじめて聞いたキーワードに
「アジャイル(agile)」があります。

アジャイルとは、素早いフィードバックを繰り返しながら、工程の文書化よりも
機能の実現を優先して、とにかく試行錯誤し迅速にシステムを開発するプロセスだそう。
これは従来のような、スケジュールをしっかり組んで、後戻りせずにつくりあげる
ウォーターフォール型システム開発と対比される手法です。
アジャイルでは必然的に、小集団で、顧客に密接して開発が進められます。

お話を伺いながら、「日本のシステム開発が競争力を維持できるのは、
国内企業に対するアジャイルによるシステム開発しかないのではないか?」
と思ってしまいました。

標準化が進み、モジュールの組み立てでシステムを作り上げるのなら、
インドや中国に対して、日本企業はもう勝てないような気がします。
コスト面だけでなく、技術者の質と量、システムの品質面でも。

現在の日本のシステム会社のビジネスは、もしかしたら、
日本企業に対して、「言語障壁」と「アジャイルプロセス」のみを競争優位にして
生き延びているのかもしれません。
ただ、アジャイルというのは単にやり方のひとつであって、競争力の源泉には
ならないんじゃないかな、とも直感的に感じます。

システム開発ビジネスは、グローバリゼーションの波をどう乗り切ればよいのだろうか?
と、深く考えさせられました。難しい課題です。

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