2008年2月29日金曜日

さおだけ屋でお勉強

最近会計について、もう少しちゃんと勉強しようかと思っています。
ですが、なかなか時間もなく、とりあえず気軽にインプットできないかと、
本を探してみました。で、見つけたのがこれ。

山田真哉
”さおだけ屋はなぜ潰れないのか?”

ベストセラーにもなりましたね。

「さおだけ」なんてそもそもほとんど需要がないし、必要になれば
ホームセンターなどで買えるのに、わざわざさおだけ屋が自宅の近所を
まわってくるのを待つ人なんていないはず。
なのに、なぜさおだけ屋が潰れないのか?という話からはじまります。

結論は、さおだけ屋という職業は存在せず、金物屋などが配達をするときに、
スピーカーから「さおだけー」と流しているだけだとのこと。

つまり、さおだけ屋は副業なんです。
この話から筆者は、「利益を出すには売り上げを大きくするか
費用を小さくするしかない。さおだけ屋は金物屋が配送するついでに
やってるだけで、諸経費ゼロだから利益が出て、存在し続けることが
できているのだ。」と結論づけます。

こういう「エピソードトーク→会計の初歩的なレッスン」という構成で
まとめられた本です。

で、感想ですが、筆者が「会計の入門書ではなくひとつの読み物として
読んでほしい」と言っているように、エピソードはおもしろいのですが、
会計のレッスンがちょっともの足りない。

とは言っても、最後までさらっと読めましたし、会計を身近に感じるには
よい本だと思います。新しく得た会計知識はなかったのですが、
ビジネス書の構成という意味で新鮮なので、ここに記録しておきます。

この本が出てから、日常生活と専門的知識を結びつけ、
キャッチーな名前が冠されたビジネス書が、数多く出版されました。
ひとつのトレンドをつくった本であることは間違いありません。

ただ、会計のかみ砕いたお話を、気軽に楽しむなら、

稲森和夫
”稲森和夫の実学 経営と会計”

の方が生々しくておもしろかったかな。この本の紹介はまた後日。

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